第243回 絶望とその100倍の希望

おはようございます。 かなりのバタバタで先週もお休みしてしまいまして申し訳ありません。

先日、日本の歴史にその名を刻んで野田首相が大飯原原発の再稼働を決定しました。
「国民の生活を守るため」と得意げに語っていたのが印象的でした。

その反面、作家の大江健三郎氏さんをはじめとする知識人の声かけで開始された「さようなら原発1000万人署名」運動で集まった署名が21日時点で7529697 人。今も増え続けています。
原発の是非を東京都で問う「原発」都民投票が32万。
そして再稼働に反対するデモ行進が連日。今日も首相官邸前で大規模な抗議行動が予定されています。
先日は妻の円も参加しましたが、平日の夜にも関わらず11000人を超える人が集まったそうです。
7月29日には、ついに安保以来なかった「国会包囲」の大規模デモが予定されています。

かと思えば川崎の多摩川河川敷で2万ベクレル、葛飾水元公園ではなんと25万ベクレル。公園ですよ?
そして福島の被災した方が、生活に絶望して自殺する人のニュース。
先日は奥さんが一時帰宅中に焼身自殺をしたという方や、福島の住民約1300人が、東電を相手取って提訴。

ざっと集めただけでも、これだけのニュースがあるのです。
しかし、NHKをはじめとするマスメディアは、そのニュースには一切触れず。
その代わりにテレビに1日中流れるのはオウムの逃げた犯人と、芸能人の浮気、原監督のゆすり事件、AKBの左遷劇。
原発の話題が出たと思えば、再稼働したから夏の節電が緩くなったというあたかもそれが英断だったかのような報道。

どうしてなんですか?何が起きてるんでしょうか?
今の福島はもう過去のものとして世の中では終わった話しなのでしょうか?
私のこの問いに向き合い、説明をしてくれる原発賛成の人や、それに向き合うマスメディアは私が知る限り皆無です。

しかし私は絶望していません。
今まで日本人が戦後以来都合のいいように作られたマスメディアの情報に麻痺させられてきた人々は、ソーシャルネットワークの繋がりにより、確実に変わり始めています。
例えどんなに時間がかかろうと、例えどんなに犠牲を払おうと、思想を超えたこの人間としての良心から生まれたこの流れはもう止められない。

私のそんな思いや言動に対して異を唱え、離れていく人もいましたが、私自身が信念として変えられないものだと信じて疑わない以上、それは仕方のないことだと思っています。
その代わりに今私の周りには、本当に信頼できる、同じような生き方を望む心強い仲間たちがそれこそ恐ろしいほどの勢いで集結しています。
そして、昨年までもやもやしていた私の人生に、本当に大きな希望と勇気を与えてくれています。
本当によかったと思います。後悔を残して死ぬような人生を送らずにすむことだけで、おつりがくるくらいです。

このエネルギーは人類が大きく分かれていく分岐点に立っていることから発生しているのだと思います。
そしてこのエネルギーに対して、必ず気が付き、動きだす人がさらに出てきてくれることを信じています。
望む望まないに関わらず、もう止まらないのです。
そんななか私は今、とても充実し、希望をもち、感謝と信頼に満ちた日々を送っています。

4件のフィードバック

  1. 死ぬまでロックに喜怒哀楽。
    考え方や取り組み方や思考回路がお互いに劇的に変わったとしても、貴方へのリスペクトは変わらない。貴方が敷く道の後には間違いなく命が生まれ落ちる。そしてその命を慈しむ沢山の笑顔がある。それが貴方のValue of Life。これからもよろしく。

  2. 感動して涙が出ました。アレクサンダ−大王も言っていますね。財産もすべて部下に分けて「希望」だけを持ってゆく。と。「大悪起これば大善来たる」という古人の言葉があります。大変な時こそ、おっしゃるように、希望をもち感謝と信頼に満ちた日々を送っていきたいです。どうもありがとう御座いました。共に素晴らしい未来に向かって進んでまいりましょう。

  3. 斗沢君
    思えば君との出会いももともとがソーシャルメディアで、それこそ顔を合わせて語ったのはあの横浜での2時間程度だったね。
    でも常にうちらは深い信頼の中で互いをリスペクトしてきたように思います。
    そして去年の出来事でそれはさらに強い繋がりになった。
    君のような仲間ができたことこそ俺の人生の価値 The Value of Lifeなのです。
    どれだけ勇気と希望を与えてくれているか。
    これで終わりじゃない、これからさらに共に深い「生」を全うできるのか、今からワクワクしているよ。
    ありがとう。出会えたことに感謝。こちらこそこれからもよろしく(笑)

  4. 南さん
    コメントありがとうございます。
    南さんもソーシャルの中で出会い、まだお会いもしていない(笑)

    海外にお住まいなのに、心から今の日本を愛し憂いている南さんや他の皆さんのように、あの「事件」をきっかけに、思いを共感できる人がこんなにたくさんいてくれたんだ、という感動を共有していく充実感を享受できた私にとって「感謝」の気持ち以外生まれてきません。

    明るい未来と人間の良心を信じ、そして歩き、いつの日かお会いした時にあげる祝杯の日を楽しみに今日もいきたいと思います。これからもよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA