第218回  権力

今週のニュースで書きたいな、と思ったことが2つありました。

1つはブータンという国について。

「国民総幸福量」という今まで聞いたことのなかった、誤解を恐れずに言えば冗談のような指標を
国家が掲げ、施政を行ってきた結果、国民の98%が「自分が幸福だ」と感じているという調査結果
を出した国だそうですね。

若き国王と王妃の来日をきっかけに、今決して「幸福だ」と多くの人がいえないであろう我が国で
このような理念のもとに施政することが可能なんだ、素晴らしいなと元気をもらいました。

そしてもう1つ。
天台宗の総本山 比叡山延暦寺が、指定暴力団山口組の初代~4代目までの
組長を安置していることに対し、家族も含め参拝を断ることを告知したというニュースです。
山口組は了承したとのこと。

これも従来なんとなく見過ごされてきた暴力団との関係について、行政が暴力団廃止条例という
大ナタをふるったことによってフォーカスされた、私にとって印象的なニュースでした。
正直なところ延暦寺だってこの条例がなければそんなことは絶対にしないだろうと思うわけです。

さて、この2つのニュースをなぜ一つにまとめて書こうと思ったのかと考えてみたところ、
共通点が見えてきました。

それは「権力」という存在のもつパワーについてでした。
現代社会においては権力はある集団、特に国家や政府などによって行使されるパワーだと
解説されています。
そしてその国家や政府は、原則として民衆から選ばれた施政者によって成り立っているわけです。

今まで「権力」というと、悪代官と悪商人に象徴されるようなチープな発想しか浮かばなかった私に
とって、前述した2つのニュースはその発想を変えるきっかけになったような気がしました。
このニュースの関係者にぜひこのテーマについて語ってもらうような取材をしてみたいです。

さて、日本自体のかじ取りをするうえで、この国はこれからどんな「権力」を行使してくるのでしょうか。
いよいよ2012年が近づいてきましたね。
いろいろなことにアンテナを張って準備していこうと思います。

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