第210回 とある週末

先週末はとにかく怒涛のように過ぎ去っていきました。

土曜日。
神奈川県の震災復興の仲間たちと、宮城県の石巻市へ日帰り弾丸ツアーが決定しました。朝8時前の新幹線に乗り、仙台まで約2時間、そこからレンタカーを借りて一路南三陸へ。

南三陸では、自慢の大浴場が一時期使えなかったにもかかわらず、奇跡的に営業再開し、被災地の孤児たちを善意で受け入れている有名なホテル観洋南三陸へご挨拶。
このホテルでは、美しい南三陸の海に面したホテルで、入口は海面から数えて5階の高さにあるそうですが、津波はこの建物の3階まで押し寄せたそうです。3階まで水が入ってきたそうですが、その高さをリアルに感じることができました。
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その後は約1時間の道のりをもどり石巻へ。
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建物が崩壊したため、駅前のデパートに設置された石巻市役所

石巻観光協会の方、現地で被災地の足となるバス事業を運営している方、震災で店だけでなく従業員を2名もなくした飲食店経営者の方との現地のニーズを聞きとるミーティングを駅前の喫茶店で開催、具体的な支援策の方向性や、リアルな問題点などを話しあいました。
石巻駅前も本当に震災があったのか、と思うほど街並みが戻っていたように見えましたが、それでも駅前のロータリーには腰近くまで水が押し寄せたそうで、やはりそこかしこに爪痕が散見されました。

気がつけばあっという間に夕方に。
時間の決められた新幹線へ乗るために一路1時間の道のりを戻り、ぎりぎりで7時過ぎの仙台発の新幹線に飛び乗り帰京。
もう被災地はがれきの中から力強く皆立ちあがってきており、これからはどのような支援をしていくのかがさらにフォーカスされてきていると実感した弾丸ツアーでした。
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仲間たちと

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駅前にはV3が力強く立っていました

そして日曜日。

中華街での映画会&トークセッション。
俳優で旅人の関口知宏さんと、世田谷でシェアハウスを経営する宮内孝輔さんとのトークセッション。

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関口さんはまさにあのテレビのとおりきさくで非常に感じのいい人で、映画会のあと 満員になったオーディエンスにむけて「人間がまさに新しいところにむけて意識を変えていかなければいけないのではないか」という想いを、彼独特の分かりやすく示唆にとんだトークで語ってくれました。

私も一緒になって参列させて頂き、現地で見てきたものをレポートしながら参加。
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彼のような発信力のある方と一緒に話すことが、誰かがこれからの日本について考えていくことのきっかけになれたら最高だなと思いながら話しました。
予想どおり時間は大幅にオーバーしての終了でしたが、来場者の方にはおおむね満足頂けたのではないかと思います。といいながら私が最も充実してたかも。

は!と気がつけば週末もすでに日曜日の夜10時を迎え、怒涛のような週末が終わりました。

このごろは万事がこんな感じですが、妻である円と共に素晴らしい仲間たちと一緒に走れる充実感、その幸せを感じながら自己満足にならず、本当の意味での被災地復興、そして原発というパンドラの箱に対してどうするかを考えて動いていけたらと思っています。

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