
インターネット上のサイト「フェイスブック」をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
全くインターネットに触らない人でも、中東のエジプトにおける民主革命がこのフェイスブックがきっかけになったといわれていることからこのサイトの存在をお知りになった方もいるかと思います。
2004年にアメリカ ハーバード大学のマーク・ザッカーバーグ氏が学生間の交流を図るために開発、またたく間に全世界へ拡大、急成長し、登録者はなんと6億人を突破、ユーザの滞在時間では世界最大だったGoogleを抜いて世界一になったコミュニティサイトです。
それをきっかけに中東各国では民主化の波が起こり、多くの民主革命を巻き起こしています。
まさに人間の連帯が引き起こすパワー、スケールの大きさを感じます。
さて、ここで視点を一転、思い切りミクロに戻してみました。
私の住んでいる部屋は、隣に高校からの親友夫婦が住み、そしてその向かいのアパートには、一人住まいのおじさん達が数人住んでいますが、私達はあるつながりを平和的に共有しています。
それは友人夫婦が飼っている「ツレとシロ」という2匹の白猫です。
この2匹があまりに魅力的でそれぞれ個性的なキャラの持ち主の為、この一帯のおじさんと私達は、皆で育てているような感覚の連帯感でつながっているのです。
2匹も皆に可愛がられているのをよーく知っており、いろんな家に気分次第で上がりこんで悠々のびのびしています。
友人の奥さんなどは「そのおじさん達とは365日顔を合わせるが話題は猫のことしかしない」とのこと。そういわれてそういえば私もそうだったことに気付きました(笑)。
この2つの全くスケールの異なる話が、実は人間が何かのよりどころを求め、繋がっていたい生き物なのだということを私に感じさせました。
つながるよりどころはなんでもいいのだと思います。そのつながりを多くの人が求めている、そのシンプルな事実こそが重要なのだと感じるのです。
これからの人生においても、さまざまな人といろいろなよりどころでつながっていくことになる、それ自体が生きていくということなのかもしれない。
のほほんとたたずむ猫の後ろ姿を見ながらそんなことを感じた朝でした。