つい先日のことです。
帰宅の為品川から乗った電車に妊婦の女性が乗ってきました。
どうでしょうか、臨月のちょうど半ばくらいでしょうか。
満員とはいわないまでも、ドアの脇に立つ私も含め、そこそこの乗車率でしたので、その女性が乗ってきたのを離れたところから見て「あ、妊婦の人だ」と認識したのです。
彼女の前には30代とおぼしき男性。
そしてその後どうなるかと思っていたのですが、彼は彼女を認識した(というように見えた)にも関わらず、目をつぶって寝てしまいました。
彼女自身がそれほど気にせず、つらそうでもなかったのが幸い(?)でしたが、何だか男性が若い人でなくそれなりの年代だったことにちょっとガックリきました。
そしてこのエピソードをウェブコミュニティ「ミクシイ」に書いたところ、友人の皆さんからそれこそいろんな体験談や意見が寄せられました。
なんと千葉から調子が悪くなり、床にしゃがんだまま横浜まで誰にも声をかけてもらえなかったとか(これは本当に驚いた)、妊婦のときに臨月まで一度もゆずってもらったことがないとか。
かと思えば大阪では必ずゆずるとか、お年寄りから子供までゆずってもらったとかという人もいたり、もしかしたら譲らない人にも事情があるのかもしれないというもっともな意見もあり、一概に人が変わったとは言い切れないところでもあります。
ただ私としては、先日のことがあったためか、皆がゆずってくれたという体験よりも、ほっとかれたという体験がショッキングで、やはり昔であればこんな体験を聞くことはここまで多くないはずだ、というやるせない気持ちになりました。
これからの日本にバブルのときのような経済成長は見込めないと、多くの方に認識されつつある昨今、面倒かもしれないしそんなに余裕はないのかもしれないけれど、他者を思いやる「センサー」を今一度自分も含めて磨いていかなくてはと感じています。
P.S. たびたびここでも紹介させてもらっております「次代の会」
来週9月16日(木)19:00より、品川泉岳寺にてハンディネットワークインターナショナル代表の春山満さんを大阪からお招きし、特別講座を開催します。(下記詳細)
首から下の運動機能を全廃されながらも、障がい者のための道具を開発・製造する会社を経営されており、その他講演・テレビ出演・著書など多数。
通常300名くらいの講演でしかお話されない方ですが、特別にご登壇頂けることになりました。
ご興味のある方はぜひこの機会にご参加ください。