第165回 ビジネス編集力

「痩せたい・・」という消費者の永遠のニーズに対して、それこそ幾多のダイエット法やいろいろなメソッドがある世の中ですが、そんな中でもビジネスとしての切り口によって成功している例として「カーブス」があります。
もともとはアメリカで生まれ、日本では2005年に上陸、全国800店舗に28万人の会員をもってを展開、世界中では実に70カ国9000店舗で展開をしているエクササイズプログラムです。

最大の特徴は「30分のトレーニング時間」「顧客層は40代以上の女性」「フランチャイズ」といったところでしょうか。
従来のスポーツクラブなどと異なり、シャワーもない、マシンが並んだシンプルな構造の作りの教室。さらにターゲットは40代以上の女性ということで「忙しいからちょっと30分だけ買い物の帰りに立ち寄り、しかも男性の目も気にせず、練習が終わったらお化粧もそこそこにお家に帰る」という主婦の方のニーズに合わせた商品構成、しかもそれをフランチャイズで展開したため、シェアを早い時期に抑えて成功したというおもしろい事例ですね。

調べてみるとフランチャイズオーナーとての準備資金はかなりの高額ですが、日本国内で800店舗を5年で達成したのもその切り口に対する強く大きなニーズがあったからなのでしょう。

「いわれてみれば確かにそうだ・・・」というビジネスの成功事例は枚挙にいとまがありませんよね。
大事なのはそのニーズをどう嗅ぎ取り、その仕組みをつくり、どのように語り、見せるか。そしてそれはどのような数字になるのか。時間はどれくらいかかるのか。そのあたりのバランスが非常に重要なのではないでしょうか。
ビジネスにおけるそのような複数の要素を組み合わせる、ビジネス編集力の重要性を日々感じております。

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