第148回 けっこう幕末チックJapon

100409

世界経済の影響で、日本政府が本腰を入れて取り組んでいる海外からの旅行客誘致も軒並み厳しい状況の中、唯一中国人観光客のみが増加の傾向を辿っているとのこと。

それには中国政府が条件付であれ日本へのビザ発給が緩和されたこと、富裕層の出現、そしてそれを受けた日本の官民含めた誘致活動「Yokoso! Japan」などが功を奏したというのが一般的な分析のようです。

であればそこからもう一歩進んで、将来的に日本へ移住する海外籍の人達を積極的に受け入れる政策を国をあげて取り組んでみたらどうかな、と実はかなり昔から感じています。
今流行の「竜馬的な言い方」をすれば私は「積極的な開国論者」ですね。

少子化が深刻な問題として考えられている日本にとって、解決策として日本へ来たがっている海外の人と、特に人手が足りていない地方の人々との交流促進をすることで、双方がハッピーになれるライフスタイルを創ることができるのではないか。

また、海外からの移住者が増えることは、内向的になっているといわれる日本の若い人々に異文化と出会うきっかけになるし、グローバルな視点からものをみることができる人間になるいわば「カンフル剤」の効果があるのではないかと思うわけです。

たくさんの立派な経営者の方々などとお会いすることがありますが、皆さん揃って海外、特にアジアのビジネスパーソンの優秀さ、世界に打って出る行動力と、それとは対照的な日本の若者の元気のなさを口にされます。

もちろん何でもかんでもありではないし、私は日本が好きですから、そこにリスペクトを求めるという意味では逆にうるさい人間なのかもしれませんが、そのことにより双方が日本人とは?日本とは?そして彼の国は?ということを多くの人が考えなおすいい刺激にはなるのではないか。

そういった意味においてかなり今の日本は幕末に似ているのではないか、そこで「志士」が生まれてきたらおもしろい。もしかすると時代はそれを求められているのではないか。そんなことを感じました。

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