グーグルが中国での事業展開を取りやめたことがきっかけで、現在中国当局と関係の深い企業などによる「グーグル離れ」が起きているそうです。
現在国力と勢いでいえば世界一といっても過言ではない中国という国を相手にした戦いですから、その影響の大きさたるや想像すらできませんが、逆に思い返してみると世界一の国を相手に戦ってしまうグーグルという会社の力とは何ぞや、と思います。
また、そうかと思えばイギリスの高級朝刊紙「インデペンデント」紙がロシア人の富豪(しかもご丁寧にソ連時代の秘密警察出身という触れ込みで)がなんと1ポンド(137円)で同社を買収したとか。
なんだかそんな本当なのか嘘なのかよく分からないニュースがぽんぽんと出てくるメディア関連業界。
石油以外で過去これだけの大きく世界的な潮流が動く業界があったでしょうか?
まさに細胞分裂、再生真っ只中ですね。
情報を支配し配信する側の立場の人間、それが今の時代は全てを制するといっても過言ではないかと思いますが、その割にはわが国はどうかというと、先日NHKの番組で新聞、テレビ業界とネット業界のえらい人々が出てきて何だか全く解を得ないような平行線の議論を行っていたりするレベルで、日本は大丈夫なんだろうか、と思ったりもしているわけです。
グーグル社にしてもロシア人の富豪の方にしても、はたまた日本のメディア界を支える人たちにしても、そういった立場としての良識というか、モラルやクオリティのようなものが今まで以上に求められると思います。
またその情報を享受する自分の立場からはユーザとしての自らがどうやって情報を発信し扱うかというスタンスをしっかりと考えさせられる時代にますますなるのだろうと感じています。