先週末、トライアスロンレースに出場した。住まいからほど近い、横浜市金沢区にある八景島シーパラダイスとその周辺で開催された『2025八景島トライアスロンフェステバル』。
距離は、スイム750メートル、バイク20キロ、ラン5キロのスプリントと呼ばれるカテゴリー。トライアスロンと聞けば、とてつもなくロングでハードな競技というイメージだが、短い距離ならではのスピードやテンポがあり、こうした変化を楽しむスタイルはロングとは違った魅力がある。しかも、しっかりと達成感を味わうこともできた。
今年の結果である。スイム18分28秒(昨年は18分29秒)。バイク46分58秒(昨年は45分38秒)。ラン35分28秒(昨年は33分41秒)。トータル1時間46分36秒(昨年は1時間43分53秒)。70代6位(昨年は2位)。どの項目もほぼ昨年並だが、トータルタイムは2分17秒ほど落ちた。ともあれ、なんとか今回も無事に完走することができた。
実は毎回レースにエントリーする前後、自問することがある。もうそろそろ「限界」かなと。これまで、この「限界」という言葉を幾度つぶやいてきただろう。スイムでの50M×40本インターバルで、バイクで130回転をキープしながら漕いだ時、ランでの90秒MAXインターバルで、コロナに罹った時、アキレス腱断裂した時・・・。
でも、僕は知っている。「限界」というのは、案外ずるい存在なのだ。まるで「君にはこれ以上はムリだよ」と、優しく諦めをすすめるふりをして、「ここで止めるのか、それとも、ここからスタートするのか」と試してくる。「で、どうするの」と決意を確認しながら。
「限界」は、本気で挑んだ者にしかその姿を見せない。そして、その「限界」という崖っぷちに立った者にだけ、向こう側に渡る「可能性」という橋が見えてくる。「限界」を知ることは、恐怖ではない。むしろ喜ばしいことだ。なぜなら、それは本気でやった証だから。仮に渡った先で、もう一歩も動けなかったとしても、その場所でしか見えない景色がきっとあるはずだ。
ライバルたちと競い合うことは楽しい。しかし、それよりもっと楽しいのは自分自身と競うことである。少し休んで身体を整え、来年に向け新たなテーマを考えたい。