来月、9月の最後の日曜日、八景島シーパラダイスで開催されるトライアスロンレースに参戦する。ここ数年秋恒例のイベントである。だから、いつもに比べ、7月と8月は普段より強度のあるトレーニングをしている。
例えば、ランニング。僕が参加しているYTRI(横浜トライアスロン研究所)主催の練習会メニューのひとつを紹介したい。横浜三ツ沢総合公園に19時30分集合し、1キロの周回コースを準備運動を兼ね、3周する。そして体操をし、その後90秒間心拍数を最高値に近づけて走る。続けて次の90秒間はゆっくりとジョギングする。これをワンセットとし、10セット約30分間走る。このトレーニングの目的は、心拍数を上げることと、スピードを維持しながら走ること。年齢を重ねてくると、ゆっくりとしたジョギングなら走れるが、心拍を上げてのスピード走が出来なくなる。すると、みるみるうちにスピードが出せなくなっていく。こうして、制限時間以内に走る切ることが難しくなる。だから、この練習は欠かせない。もう一つ練習事例を。バイクはオンラインで参加するスタイルだ。室内にローラー台を設置し、120分間のインターバルトレーニングを行う。これも、なかなかハードな内容である。
コーチの指導と練習する仲間がいなければ、とてもではないが達成できないほどに毎回きつい内容であるが、なんとか練習を重ねていることで、しっかりといまの自分の限界に向き合ったトレーニングが出来ているとの実感はある。
ただ、ここ1,2年トレーニング後の疲れが取れにくくなっている。熱く溶けた鉛のように、どっかりと疲れが身体に残る。だから、今夏はトレーニングを毎日は行なわず間隔を置いている。当初は、トレーニングを休むことに抵抗もあったが、何より重要なことは、睡眠、食事、そして筋トレとストレッチをしっかりと意識することだ。そして、なによりも大事なポイントは焦らないこと。たしかに練習しているときは充実しているし、不安も消える。ただ、この不安解消のため、トレーニングをしすぎると怪我もしやすくなる。これまで、過剰練習で怪我や体調不良になり、結果として休むことになったことが幾度もあった。過ぎたるは猶及ばざるが如しである。
怪我や体調不良になると気づく。夢や目標、努力、挑戦といったものは、健康という基本があって初めて湧いてくるものなのだ。だから思う。何かに打ち込めているいまを、もっともっと大切にしたい。年が明け1月2日には74歳。謙虚に慎重な態度で、そして楽しみながらトレーニングに向き合えていれば、来年もトライアスロンを続けることができるのではないかと、思い描いている。
【お知らせがあります。】明日8月29日(金曜日)より、倅元気が脚本と監督を担当した映画『8番出口』(配給:東宝)が劇場公開となります。ご高覧いただければ幸甚です。