第124回 YOKOSO! JAPAN!

「Faces」
「Faces」

何が人の興味を引くのか全く分からないものです。
先日テレビで観光立国を目指しているという日本のある大手旅行会社が、外国人を誘致するためにさまざまなアンケートをもとにした企画つくりに奮闘しているさまを放映していました。

アンケートによると、以前とは異なり、外国人の日本国内のツアーに対する好みが多様化していて、旅行会社もそのニーズを把握しきれないようです。
企画担当の女性も「なかなかヒット企画が読めない。これはあたると思ったらはずれたり、こんなの来ないだろうと思うと予想以上にあたったり。」といっていました。

「日本の古い旅館に泊まってみたい」などは理解できますが、例えば「満員電車で駅員が乗客を押し込んでいるさまを見たい」「築地の魚市場でセリを見たい」「カプセルホテルに泊まってみたい」など、私たちが思ってもいないようなところにニーズがあるのには思わず笑ってしまいました。

ウェブの普及により情報が多様化し、それにつれてニーズが多様化するのは当然の流れだと思いますが、そのようなニーズに対して日本の受け入れがどうなっているのか、そこが問題だと思います。

テレビに出た外国人のカップルは日本の古い旅館に泊まって「日本人のていねいでやさしいもてなしに尊敬の念を抱く」といっていました。
外国ではホテルなどで価格によって接客の態度に差が出る傾向が一般的だと思いますが、日本人がもっている「ホスピタリティマインド」が、彼らが感じている以上のコストパフォーマンスを感じ、そして口コミ、ニーズの創出となっているのでしょう。

もとから私は、日本が復活するにはそれこそ移民を受け入れるべきという「開国論者」ですが、受け入れる側の日本ではなかなか準備ができていないのも現実です。
前述の「日本人がもつホスピタリティマインド」などは日本人が世界に誇れるものだと思います。
自慢できる文化的な強み、それこそ文化でなくても満員電車の光景を見せるでもいいけど、彼らが興味をもつものををどんどん押し出していき、日本をリスペクトする外国人の日本ファンをどんどん創出できる仕組みつくりに、日本政府が旗を振ってもっと活性化することをやるべきだと思います。

日本政府の政治家かお役人の方が「外国人に対する日本ファンサイト YOKOSO! JAPAN!」を発注してくれないかなあ。今までにないような結構おもしろいことできると思いますよ。

2件のフィードバック

  1. 日本には外国にない
    めっちゃいいところ 山ほどあると思ってます。
    悪いところもいっぱいあるけど・・・

    まず日本人が日本のいいところに気づくのも大切なのかなともおもってます。
    といいながらぼくもまだ日本のいいところに気づけてないです。

    日本人に日本のいいところを聞いて
    答えれる日本人がいったいどれくらいいてるのだろう。

  2. >まさやんさん
    コメントありがとう!
    祭りはもちろん有名だろうけど、それよりもっと大阪のたこやき屋の少年少女とのやりとりなんかに参加させるツアーとか、絶対みたい人いると思うんですよ。

    もっと身近なところに着眼する発想が求められる時代なんですよ、きっと。

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