第117回 変化

「BLUE」
「BLUE」

市場で「定番」「ブランド」と思われているものでも、その意味をどう捉えるか、その創り手によって解釈は異なると思われますが、結果としてそれが支持されるか否かによって結果はおのずと明らかになると思われます。

例えば昔から型番やデザインを一切変えずに、設立当初のポリシーを守り抜いていることで自らのブランディングを確立しているメーカーなどがあるかと思えば、ある企業は「変わらない為に変えた」というある意味挑戦的なコピーをもって変化を宣言するといったケースもあります。
そしてまた市場では全く変わっていないというイメージで捉えられている商品の味を、実は公表はしないけれど半年ごとに少しずつ変えているというケースもあると聞いたときは「え!あの商品が??」とびっくりすると同時に「さすがだな」と思いました。

市場の変化は非常に移り気であり、時に非情なまでの反応を、否応なしに商品やサービスの創り手に対して提示できるような時代になりました。

そんな時代の中、今までの基準を変化させつつも市場で認められた評価をキープし、逆に牽引していくようなブランドを確立させている商品やサービスというのが存在するというのは、まさに企業努力であると思いますが、人にも同じことがいえると私は考えます。
市場に迎合して追随するわけではなく、自らが先を読んで変化を恐れず挑戦しながらも変わらぬ信頼を勝ち得ていく。それはもちろんとても難易度の高い課題だと思いますが。

自分自身もコアになる部分はずらさずに、しかし「変化」を恐れずに変革しながらも自らのブランディングを確立できるように、日々アンテナを高く張っていくことを心がけていきたいと思います。

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