ファンランドへようこそ。ファンサイト有限会社、取締役の川村勇気です。
今回は更新の間がだいぶ空いてしまったことへの言い訳とコンテンツが共存する内容にしたいと思います。
親しい方はご存じのとおり、いま私は取締役としてファンサイトの事業開発をおこなうかたわら、数年前から立ち上げている個人事務所の営業をしつつ、都内の広告代理店でサラリーマンとしても務めております。
この、今風でいうところのパラレルワーキングについては別の回で触れたいと思いますが、今年の5月にご縁があって、日本近代五種協会というオリンピック種目の国内競技団体で事務局長代理のお役目をいただくことになりました。
ある程度キャリアを積んでくると肩書が増えてくるのはありがちな話なのですが、この公益社団法人における事務局業務は実務も実務。日常的な会計財務の管理やメディア・官公庁への広報渉外対応はもちろん、スタッフの採用・育成から全日本選手権の本部、時としてスポンサーセールスの営業まで、ありとあらゆる仕事が私を待っていました。
それぐらいなら持ち前の器用さでまだなんとかなりそうなものですが、急遽ピンチヒッターとして私にお鉢が回ってきた最大の理由は、11月に開催を控えていたアジア選手権という国際競技大会を、なんとか開催・実施まで着地させなければならない、という事情からでした。
ここ数年、スポーツに関わる仕事は多数手がけてきましたが、LOC(Local Organizing Committee)としての仕事は東京2020のオリパラ以来。しかも当時は数多くのFA(ファンクション)に細かく分類された中での「競技運営のみ」という集中した条件下だったため、今回のようにほぼすべてのファンクションをDIYで進めるというのはさすがに未開の業でした。
さらに、ほとんどのマイナー競技団体がそうであるように、近代五種も「人的リソースなし」「ノウハウなし」「予算なし」の3なしづくしで、結果としてワンオペで可能な限界の活動量でカバーするしかありませんでした。
こうなってくると、なにかを構築していくスキルよりも、あきらめる・やめる・捨てるものを決めていく技術、完成度6割ほどでよしとする胆力、そして各々の理想を持っているステークホルダーを説得するコミュニケーション能力の方が必要となってきます。
結果として、国際競技大会としての「2025アジア選手権」は、決してラグジュアリーなものではなく、言ってしまえば”シャビー”と言われても仕方ないクオリティだったかと思います。
ただ、2026年アジア大会を控えたプレイベントとして、安城市で国際大会を開催するというミッションの達成と、過去最大の国数(22カ国)が出場することになった大会を無事に開催できたということだけで、まずは及第点はもらえるのかな、と納得することにしています。
2週間近くににわたる会場での生活で、現場合わせで決めていかなければならない大量のタスクに向き合いながら、文化の違う海外の選手団のリクエストに応えていくのは非常にシビアな経験でしたが、最後に笑顔で帰っていく各国のメンバーの顔を見て、やっぱり引き受けてよかったなと、今は思えるようになりました。
辛いことのあとにはいいことが待っているはず。まず英語が少しでも上達したのはうれしい収穫でした。いまだにグチャグチャではありますが、こちらから外国人に話しかけることに抵抗がなくなったのは、半年間にわたる英語のシャワーを浴び続けてきた成果です。
また、海外のステークホルダーを迎え入れる際に必要なビザ取得の支援や、外国の銀行との送金・入金の手続きなど、今後役に立ちそうなスキルも身に着けることができました。
そしてなにより、膨大なタスクに埋もれながらもまともな精神状態を保ちながら本番を終えることのできたメンタルは、きっとどこかで私を助けてくれるはずです(後半の方はなんどか、見えているはずの赤信号を渡りかけてヒヤリとしましたが…)。
さて、ここからはファンサイトのターンです。
戦闘力が数倍にも増したはずなので、2026年はきっととんでもない年になるはずだと確信しており、やりたいことも山のようにあります。
まずは、隔週のブログの更新はマストですね。
みなさまも、コミュニケーションのご相談は、無敵になった川村までぜひお寄せください。
P.S.
愛知県安城市で開催された2025アジア選手権の様子は、地元テレビ局CBCの公式YouTubeでアーカイブ配信されています。
パリ五輪で日本人選手が銀メダルを獲得したことや、新種目にTBSのSASUKE(オブスタクル)が採用されたことで最近話題にあがることも増えている競技ですので、よろしければぜひご覧になってみてください。
https://www.youtube.com/live/2XDFptv_J7o?si=GYC8A5DjvUuPrH6n