第201回 Unite and Against 4 真実を探して

先日テレビのニュースで、フランスの研究機関が福島の子供たちの尿を調べたところ、調べた子供10人全員からセシウム134、137が検出されたと報道されました。
ニュース概要→http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00202518.html

それによると、この検査はあくまでも簡易検査であるが、福島市内の子供たちが極めて高い確率で内部被ばくをしているであろうこと、さらに詳しく調べる為に福島の保護者の方々がホールボディカウンターを用いての検査を特に子供と妊婦に優先して政府に要請したと報じられています。

この事実に対して政府 枝野官房長官は「大変、関係者の皆さん、当事者の皆さん、ご心配だろうというふうに思いますし、政府としても心配をいたしております」とコメントしたものの、経産省の人は「理解はしているが準備が必要だ」とのこと。

私は原子力とは現代における「パンドラの箱」だと思っています。
その箱を開けてしまったが最後、人間の力ではどうにもならない制御不可能なパワーは、人間の営みなど全く関係なしに今日も暴れ続け、子供たちの体内にまで入り込み、放射能を出し続けているんです。
そしてその事実がありながらも原発再開をもう発表した政府。

おいおいちょっと待って。
その前に被曝させといて福島の人たちに説明も謝罪もなし??

もう起こってしまっている事実、進行している事実、さらには当然予測できた今さらながらの事実でははありますが、その箱を勝手に作り、勝手に開けてしまった私達は、子供たちに対してどんな弁解をし、納得をしてもらい、許してもらえばいいのでしょうか。

ここに福島の20ミリシーベルトを容認し、政府の諮問機関である原子力安全委員会委員長 斑目貼春樹氏が2005年に語った「本音」があります。(約4分ほど)

氏の言葉の中には「放射能なんてあんな不気味なもの」とか「原子力発電所を設計したときには腐食事故が起こるなんて知らなかったんです」とか「処理場の問題に関しても結局は金デショ」などというびっくり発言が続出です。

ま、これが事実であり、政府から任命された原子力の番人の言葉なんですよ。
ここまで来るとこれを書きながら読んでくれた人に対して「怒ってほしい」とか「なにか行動してほしい」などということは考えたくありません。
もし自分の子供がいたら、そしてこのような感覚をもった人達で作られている日本の「パンドラの箱」にどう向き合うか、おのずから気がつく人は気がつく、そう願いたいからです。

7月に入りました。私の地元での映画上映会もあと2週間。皆さんのお声掛けとご協力をお願い申し上げます。

2011年 7月 16日 (土曜日)
場所
横浜市金沢区瀬戸22-2 (地図)

「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会in横浜市金沢区

【会場】横浜市立大学カメリアホール/横浜市金沢区瀬戸22-2
【プログラム】
1)開場13:30/上映14:00
2)開場17:50/上映18:20
【参加費】主催者にお問合せ下さい
【主催】「ミツバチの羽音と地球の回転」上映実行委員会at金沢八景
【問合せ先】昼間→林/045-782-1731  夜間→長嶌/045-782-5950

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