去年のいまごろ、そろそろ会社をたたもうかと悩んでいた。手始めに手引書を数冊購入した。やめ方についての本を読みながら、ふと創業時のことを思い出した。どんな具合に始めたかを・・・。
あの頃、勤め人をしながら会社をつくるために駆けずり回っていた。実際、事務所も、社名も、電話番号も決まっていなかった。なにから始めてどうすればいいのか判らなかった。とりあえず書店に飛び込み、会社をつくるためのノウハウ本を数冊まとめて買い、かたっぱしから読んだ。
・会社の名前を決める・オフィスを決める・事業目的を決める・資本金と出資口数を決める・営業年度を決める・類似番号の調査をする・会社の印鑑をつくる・印鑑証明を用意する・定款をつくる・公証役場で認証を受ける。いちいちこうして思い返してみれば、実に細々とした手続きを経て、さらに銀行、税務署、法務局に提出する書類を用意し届けた。
会社というものの仕組みを知らず、こうした面倒な手続きを経なければ始まらないことを思い知った49歳の暮れだった。それにしても、始まりも終わりも、相変わらず泥縄方式を採用していることに苦笑してしまった。
そんな、状況がこの一年あまりで、大きく変化した。その理由は、営業職として次男が加わったこと、そしてもう一つ、会社の心臓部でもあるクリエイティブメンバーの入れ替えが決まったからだ。
ここに至るまで、様々な心の変化が去来していた。「楽観と悲観」「狂気と恐怖」「予感と現実」。数ヶ月続いた心の揺れや動きも徐々にコントロールできるようになっていた。では、なぜコントロールできるようになったか。
「会社をたたむべきか、続けるべきか」という悩みを抱えていたが、「ファンサイトという会社をつくり変える」という問題に変換したことで向かうべき方向性がはっきりした。悩みは解決できないが、問題ならなんとか1つ1つ乗り越えていけばよいだけのことだ。
そこで、問題をつくってみた。・何をして稼ぐ会社か?・どこで仕事をするのか?・誰と仕事をするのか?・誰に認めてもらいたいのか?・この会社をやることで自分はどうなりたいのか?
書いてみて気づいたことだ。「喰うために、誰と組んでどんなことをどんなふうに実現し、そして最終的にどうなりたいのか」と。すると、これまで仕事を通して信頼関係を築いてきた仲間たちの顔が次々と思い浮かんでくる。仕事とは同じ想いを共にする仲間をつくることだ。
これまで築いてきた仲間を頼りにし、そして新たな仲間を加え、中目黒に小さな制作現場(中目黒デポ)を構えた。いま、まさにそのスタートラインに立つ。
【お知らせ】来週、20日(金)は春分の日の旗日です。ファンサイト通信もお休みさせていただきます。次号は3月27日(金)です。引き続きご高覧のほど、よろしくお願いします。
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