第108号『「戦略不全」を考える』
よく日本の企業には戦略がないと言われます。 また、若い企業人からも「うちには戦略がないから・・・」という嘆きとも愚痴ともつかない声をよく耳にします。 しかし、企業が活動をしている以上、明示するしないは別として戦略がないは
第107号『欠けた灯籠』
昨年の秋、仕事にかこつけて京都に赴きました。 一日予定を延ばし大徳寺の塔頭の一つである高桐院を訪れました。 菊日和。紅葉にはまだ早い時期でしたが、その日は利休忌に当たるとかで、高桐院ばかりでなく、大徳寺は利休に深い関わり
第106号『あなたが主役』
「世界の歴史は偉大な人々の年代記に過ぎない」との哲学者トーマス・カーライルの考えはいまや修正を迫られているという主張が、米誌「TIME」。 1927年以来、毎年年末になると1年間を通じて最も影響力のあった人物を「今年の人
第105号『愛にはお金がかかる』
松飾りも取れました。 でも欧州ではまだクリスマスとか! そこでクリスマスの話題も時期遅れではないと思い話題としました。 クリスマスは、私的には、もはや喧噪と欲望にまみれたクリスマスイベントにはまったく縁遠い世界に生きる身
第104号『笑う門には福来たる』
明けましておめでとうございます。 おかげさまをもちまして、この駄文も昨年暮れに100号を越えることができました。 これもひとえに皆様方のご温情のおかげと存じます。 ありがとうございます。 というわけで、厚顔にも今年もまた
第103号『「成長産業」は存在しない?!』
企業の優位性を訴えるとき、通常論議されるのは技術の差異であり独自性です。 もちろんこれは大きな要素であることは事実ですが、一方大切なことは企業の活動や成功は、モノを創ったりするプロセスではなく、顧客を満足させるプロセスで
第102号『肩代わりの時代』
企業の効率化、生産性の大幅な向上による景気上昇が言われています。 こうした業績向上には、企業の努力、とくにITテクノロジー導入による省力への努力などが大いに貢献していることですが、一方、忘れて欲しくないことは、こうした貢
第101号『日々是サプライズ』
最近、暇つぶしと健康のために町を歩く時間を多く持つようにしていますが、こうした折りとくに感じるのが日々の暮らし方の変化です。 例えば散歩。 私の住む街は都心としては緑が比較的多いこともあり、いま銀杏拾いが流行っています。
第100号『異風を楽しむ』
先日京都在住の友禅着もの作家犬飼千賀子さんの展示会を拝見しました。 今年は3回目で天気にも恵まれ、以前にはない賑わいをみせており、「石の上にも3年」とはよく言ったもので、やはり継続は力なりといまさらながらの感を抱いた次第
第99号『ふたり食事』
流行のちょい悪オヤジの、隠れ家での艶っぽいお食事ではありません。 定年退職し子供達も育ったシニア家庭の夫婦ふたりの食事です。 オヤジ側からは、いつも同じ老妻の顔を眺めつつつき合う食事であり、妻の方から見ると、しけた、濡れ