128回「まず「世の中貧乏だ!」を認めよう!」
08年になって景気は失速常態を加速してきたようです。 期待の「新富裕層」も多くは株や不動産などのお金転がしが富の源泉であるためアメリカ発のバブル崩壊の波をもろに被っていますし、また優良企業も円高、原油高で一挙に先行きは暗
第127回『乾山を想う』
昨年の暮れ、「尾形乾山と光琳」展を見に行きました。 展示会場は有楽町の「出光美術館」。 NHK日曜美術館での紹介もあり、比較的地味な企画にも関わらず大勢の、そのほとんどはシニアのご夫婦や仲間連れで、シニアのライフスタイル
第126回『子年はクリエイティブ思考事始め』
新春を迎えました。 皆さん今年の思いはどのようなものでしょうか? ご承知のように本年の干支は子=「ねずみ」。 12支をぐるり一回りして始めに戻った年です。 これはある意味では、象徴的と言え、これからの時代を考えるときゼロ
第125回『スケールメリットの呪縛』
少子高齢化にともなって日常的な商品の消費市場が縮小しつつあるようです。 しかし、売りの現場を見るにつけ、こうした市場の変化とはほとんど無縁の状況である気がします。 例えばパック販売、一部の店では個売りやミニパックなどに取
第124回『柔らか頭でお客様主義へ』
CS,個客、ワン・トゥ・ワン、CRMなど時代々で、お客様を起点におく経営はいろいろ言われてきていました。 しかし最近は、このお客様主義の経営も利益のプレシャーを背景にか、効率化と株主価値を追求するあまり、お客様不在の経営
第123回『個人鎖国のすすめ』
一億中流幻想は、とっくに吹き飛んだし、勝ち組や新富裕層がマジョリティではないし、また彼らの繁栄がいつまで続くのか、も定かではありません。 どだい永遠の成長などありえません。 歴史的に見ても、腹一杯食べられ、旨いマズイと言
第122回『ウェブ広告が効かない・・!?という前に』
最近、「ウェブ広告が効かない」という声を耳にするようになりました。 こうした声が聞こえるようになったのも、考えようによってはインターネットが広告メディアとして一人前になったことの証かもしれません。 まぁ、そうは言いつつも
第121回『ゴージャスを超えて・・・。』
いま、マーケティングでは富裕層が注目されています。 いわゆる金融資産1億円以上、世帯年収3000万円以上の人々を対象として想定するセレブマーケティングです。 セレブと言う言葉は英語のセレブリティのことで、例えばビル・ゲイ
第120回『トップがくしゃみをすれば、クリエイティブ現場は首が飛ぶ』
企業のメッセージは、パッケージ、店舗、広告などすべては表現化され「見える」カタチ、すなわちクリエイティブとなって世間様に紹介されています。 そしてこの見えるモノに仕立て上げていく過程で、企業内部では、誰に対して、何を、何
第119回「消費者は品質の変化に案外鈍感」
私たちは品質について、結構シビアに考えていると思っていました。 しかし、以外や鈍感であるというショックな消費者調査がハーバードビジネスレビュー7月号(ダイヤモンド社刊)に紹介されています。 それによると、12年間にわたっ