第113号『迷宮を抜け出す三つの法則』
その昔、羊飼いが杖を使い、小川や柵を跳び越えていた。 いつしか、もっと幅の広い川やもっと高い柵を越えることを競うようになった。 これが棒高跳びの原形である。 長いグラスファイバー製の棒を使い、自分の体を持ち上げる。 次に
第112号『聖書とハンバーガー』
例えば、15世紀にグーテンベルクが発明した活字によってラテン語の聖書が各国の言語に翻訳され、王族や聖職者など特権的な階級ばかりでなく、より多くの人々に聖書が広まった。 その結果、ヨーロッパの広範な範囲でキリスト教が力を保
第111号『プラシーボ』
数年前、親知らずを抜歯した経験がある。 2,3時間もすると麻酔がきれ、猛烈な痛みに襲われた。 抜歯したその箇所がドクン、ドクンと脈打ち、まるで心臓を移植したかのように感じた。 その夜は処方された鎮痛剤を飲み、なんとか痛み
第110号『表現の発見』
how silent! The cicada’s voice soaks into the roks. Basho 電車の中刷り広告で見たコピー?だ。 岩山の一角に寺院がある風景を俯瞰した写真。 その
第109号『不即不離』
春、数年ぶりに父が上京した。 歌舞伎座と六本木ヒルズに行き、「円山応挙展」を観た。 そして、そそくさと帰った。 理由は、母に任せてきた店が心配だからという。 今年82歳になる父は、いまだに現役の時計商として自営している。
第108号『書割り都市』
フランシス・コッポラの娘、ソフィア・コッポラ監督の今年度アカデミー賞オリジナル脚本賞受賞映画「ロスト・イン・トランスレーション」も「ベルリン・天使の歌」のヴィム・ヴェンダース監督のドキュメンタリー映画「東京画」も西洋人か
第107号『お楽しみはこれからだ!』
高校二年の冬、TVでは、東大安田講堂で学生と機動隊の攻防が連日放送され、大学教授が学生の罵倒を浴びながら、押し黙る姿が映し出されていた。 大学は権威や神話性を失い、僕らのクラスのなかでも、むしろ秀でていた奴ほど進学を放棄
第106号『不思議』
ウイルスの増殖を抑える効果がある物質として、いまや癌や肝炎などの治療には欠かせないインターフェロンや砂漠などの厳しい自然の中で暮らす生物の体内に存在し、生命の復活現象に深く関係しているといわれる糖、トレハロースなど画期的
第105号『学ぶことの楽しみ』
ここ数年、薄っすらと気は付いていたが、その輪郭も曖昧なまま放置し、目を逸らしてきたことがある。 そのことをはっきりさせたいと思った。 そして、そのきっかけが欲しかった。 地元にある単科大学が主催する公開講座をミニコミ誌で
第104号『自己責任』
NISSAN CAP神奈川トライアスロン大会は毎年、追浜にある日産の工場敷地内を使い行われる。 スイム1.5Km、バイク40Km、ラン10Kmの計51.5Kmのオリンピック競技(前回のシドニーオリンピックから正式種目)と