
第1026号『古きに学ぶ』
こんな日にやめてくれ!と、叫びたい気持ちになった。2024年の幕開け元日、能登半島で最大震度7の地震が起きた。言祝ぐ日に、人々の暮らしを一変させた。 さかのぼること800年余。鎌倉時代に天変地異について記された書物がある

第1025号『新年のメッセージ』
2024年辰年。新春早々、辛く悲しい出来事が重なる。そして僕は、6度目の歳男を迎えた。先週、横浜で一番古いお寺、弘明寺に参拝した。みくじを引くも「凶」。幸先がすこぶる悪い。こんなとき僕は、「吉」以上を引き当てるまでみくじ

第1024号『振り返りとToDoリスト』
12月も残すところ僅か。今年を振り返ってみた。辛嬉あるが、辛かったことと言えば、なんといっても1月2日(僕の誕生日)にやってしまった左足のアキレス腱断裂。手術から入院、そしてリハビリの数ヶ月間。これよりさらに辛かったのが

第1023号『がんばれ、J&B !』
本屋と蕎麦屋と映画館の質は、その街の民度を推し測る物差しである。その態で言えば、横浜伊勢佐木町には「有隣堂」があり、関内には「利久庵」があり、黄金町には「シネマ・ジャック&ベティ」がある。 伊勢佐木町、関内、野毛、日ノ出

第1022号『星と火とストーンズと』
週末、妻と旅にでかけた。行き先は、南房総市千倉。先月、愛猫リリーの腸にできた腫瘍が悪化し、亡くなった。4月以来続いていた看取りから開放された。その一方で、大きな喪失感に襲われた。気分を変えたかった。それならばと、小さな旅

第1021号『脳裏の底に沈んでいた古い記憶』
先日、お得意先の催事に参加するため、赤坂の鎮守の杜に出掛けた。11時から始まり、1時間ほどで終わった。続いて、隣接するザ・キャピトルホテル東急で昼食を兼ねた宴が用意されていたので移動する。ホテルのロビーに入り、ふと古い記

第1020号『コツは”あまり意識しない”こと』
1月にアキレス腱断裂で入院し、手術。その後退院してリハビリに励んできた。週に一度のリハビリ受診の他に、自宅ではストレッチと踵の上げ下げ運動もしてきた。5月に横浜で行われたトライアスロン大会に参加。制限時間残り1分40秒で

第1019号『月満つれば則ち虧く』
「コストパフォーマンス(コスパ)のいい人間」かどうかが大きな評価軸となり、「コスパの悪い人間」は何もしないでいたほうが(あるいは退場したほうが)マシだ、というような言説がまかり通っている。つまり、効率よく最適化された人間

第1018号『リリーが死んだ』
月曜日の昼下がり、愛猫リリーが死んだ。火曜日、土砂降りの雨の朝、荼毘にふされた。 リリーは、我が家のあちらこちら(本箱の隙間だったり、押入れの隅っこだったり)数箇所にお気に入りの場所がある。その場所には毛布やタオルを敷い

第1017号『朝は掃除から』
朝は掃除から始まる。玄関・台所・トイレ・仕事場と、かなり丁寧に履き拭き、そして磨く。こうして、自分の住まいと仕事場を綺麗にする。 この習いは、時計職人だった父が、毎朝、仕事場の埃も塵も履き磨き清めるている姿を見て育ったこ