第227号『コスト意識』

仮に、もし、いまあなたが明日プレゼンを予定しているとしよう。 そして、その企画書が、ようやく完成したところだ。 さて、その企画書を、いままさに同じ部署のアシスタントにコピーを依頼するところなら、ぜひ、やって欲しいことがあ

第226号『決断力を養う』

有利か不利か、あるいは得か損かと考えて、有利や得な方を採ることを「決断」とは言わない。 それは、「判断」であって「決断」ではないからだ。 では、「決断」とはなにか。 有利か不利かも、得か損かも「判断」できないときに下すの

第225号『ecstasy』

ものの書によれば〈ecstasy〉とはラテン語を語源とし、普通〈恍惚〉と訳す。 そういった精神状態を指すので、基本的にそれで相違はない。 ただ、本来、この言葉のニュアンスとしては〈いまあるところからはみ出てしまう〉という

第224号『ヴァレンタイン』

はじめての海外旅行の地はローマだった。 いまから30年も前のことである。 空港からタクシーに乗り、ホテルへ向かう。 車窓からの眺めは、例えば、「ローマの休日」、例えば「フェリー二のローマ」を観ているようで、すべてが映画の

第223号『共に成長する』

ブランドとは、他者に対する約束ごとの総称である。 個人であれ、組織であれ、自分(たち)が約束したことをいかに実行し、それを達成するかが問われる。 だから、壊れた車を売った三菱も、腐った菓子を売った不二家も、ブランドそのも

第222号『英霊たちの草汁』

食べることは、生きることだ。 映画『硫黄島からの手紙』を観て、改めてそう思った。 ほんの60年ほど前、この国は日々餓えに苦しみ喘いでいた。 いまは、食べたいときに食べたいものが、ほとんどなん のストレスもなく手に入る。

第221号『働くということ』

昨年暮れ12月28日の夜、なんとなく気になり、久しぶりに父へ電話した。 耳の遠い父と話すには電話が一番である。 いつもと変わらぬ津軽訛りの声に安堵した。 たわいもない話の後、少し間があり、父から低く決意を込めた言葉が漏れ

第220号『朝練』

昨年4月、これまでの集大成のつもりで「企業ファンサイト」という本を日刊工業新聞社より、上梓させていただいた。 大きな書店のマーケティングの棚にはいまだに見かけるところをみると、まだ少しは売れているようだ。 ありがたいこと

第219号『不易流行』

必要なレポートは、積み上げた書類の山の中程にある。 そのはずと、探してみるが見つからない。 もしかしたら、イスの後ろに積み上げたもう一つのほうかもしれない。 こうして、あれこれ1時間もの時間を費やしている。 もう、我慢も

第218号『手帳のつくり方』

師走である。 手帳を買った。 手帳は僕にとって、格別に重要な道具である。 なぜならば、日々の予定をメモするだけではなく、例えば体調管理のために体重、食事の記録をつける。 例えば今年の目標設定とその進捗を記載する。 こんな