第243号『なすべきことをなす』

ここのところ、行政も企業も不祥事が続いている。 どれもが信じがたい実態で、かつ、その中身が呆れるほどに稚拙なものばかりである。 そして、倫理感の欠如とリーダーの不在を感じさせる。 たしかに、企業にとって利益は血液であり、

第242号『なにも無いから、知恵を出す』

初めてお会いする方々との名刺交換で「変わった名刺ですね」と、よく言われる。 (去年から著作「企業ファンサイト入門」で使用したイラストまで入ったので、ますます目立つようになった) こう言われる度に、この名刺をデザインしてく

第241号『慇懃無礼』

Here or to go?(ここで食べるか、それとも持ち帰るか?)。 アメリカ旅行中、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどで順番がきて注文すると、しばしば厳しく問いつめられたことがある。 Paper or pl

第240号『朝の所作』

先月、母の三十五日法要のため帰省した。 弘前は城下町であるが、じつに多くのお寺もある。 とくに城の西南に禅林三十三ヶ寺と呼ばれる寺町がある。 文字通り、三十三の寺がずらりと並んでいる。 その中の1つに菩提寺がある。 法要

第239号『スタイルの確立』

去年から今年にかけて、ファンサイトという小さな会社に何人かのメンバーが加わった。 この仕事にもともと従事していた者から、ここが初めてという者まで様々な経歴である。 当然のことであるが経験者も未経験者も、制作も営業も一様に

第238号『あしたの私のつくり方』

水墨画のように静かで上質な映画を観た。 市川準監督、「あしたの私のつくり方」。 映画なかで特別な事件など起こらない。 受験、いじめ、親の離婚、恋愛、転校など、どこにでもありそうな事柄について、小学6年から高校1年までの、

第237号『贈られた言葉』

普通に歩くのはなんともないのだが、坂や階段の下りで右膝が痛む。 加齢だろうか、原因は解らない。 鍼灸や、整骨院でいろいろと治療しているが、うっすらとした痛みが消えない。 走ることもままならならず、残念ながら毎年参加してい

第236号『母の日』

高校を卒業してから、「母の日」におふくろの傍にいたことがほとんどない。 東京と津軽では致し方がない。 いつも、花を贈って茶を濁していた。 そのおふくろが先月、亡くなった。 郷里が遠いから、墓参りもままならない。 足を悪く

第235号『ともに食べるということ』

今月は母の葬儀、従甥の結婚式と続けざまに血縁のあるものたちと一同に顔を会せる機会が続いた。 そして、悲しみや喜びの中にも、なんとも摩訶不思議な安心感に包まれている自分を発見した。 それは、顔や声、しぐさが似ている族の一員

第234号『隅田川テラス』

浜町にアトリエを構えてから、もうすぐ1ヶ月になる。 まだまだ慣れない街の景観と、それに伴う発見、そして驚きは実に楽しい。 例えば、ワルターベンヤミンがパリの街を徘徊し、永井荷風が墨東の街に紛れ込んだように。 でも、非日常