第292号『弟との約束』
7年前の7月、脳腫瘍で弟を亡くした。 彼が46歳の時だった。 同じ親から生まれ、同じ水を飲み飯を食い、血が流れている。 弟と僕との間にどれほどの違いがあろうか。 僕が脳腫瘍になってもおかしくはなかったと、いまでも思う。
第291号『光のアーチ』
困ったことに、ムズムズとやる気が起きてきた。 会社を立ち上げたのを期に、封印していた虫が這い出してきたからだ。 トライアスロンは、水泳と自転車、そしてマラソンとの複合スポーツである。 32歳のとき、スポーツ雑誌「ターザン
第290号『映画「休暇」を観た』
門井肇監督作品、映画「休暇」を観た。 原作は吉村昭の短編小説集「蛍」のなかに収められている同題の小品だ。 死刑囚を収容する留置所に勤務する寡黙なベテラン刑務官、平井(小林薫)。 そんな平井がシングルマザーの美香(大塚寧々
第289号『想いは叶う』
2001年5月12日、13日の二日間にわたり自動車メーカー、マツダ株式会社広報研修会に講師として参加した。 この研修会は外資系の広報専門会社によって運営され、講師陣も大手新聞社編集委員、外資系生命保険会社コミュケーション
第288号『いまを生きる』
秋葉原で起きた無差別の殺意。 自動車工場に働く地方出身者の手によって7名もの命が奪われ、10名が傷を負った。 ワーキングプアー、負け組、そして、孤独と怒りの増幅。 あまりに遣る瀬ない事件が続く。 実は、市場経済の行き過ぎ
第287号『神は細部に宿る』
ここ数週間、本屋さんもCDショップも美術館も、映画館にも行っていない。 行きたいのに行けない。 ムズムズしていた。 雨の火曜日、立て続けにふたつ打ち合わせがキャンセルになった。 突然、ポッカリと時間が空いた。 スッと身体
第286号『余分』
すべてに当てはまるわけではないが、調子が悪いときは余分が多くなる。 余分が多いとどうなるか。 例えば、ファンサイト通信を書いていて、なんだか言い回しがくどいしカッコつけた文章になる。 しかも意味がわかりづらい。 不調な時
第285号『もちがつお』
先週の日曜日、和歌山に初めて出掛けた。 和歌山県南紀白浜エリア、商工会連合会主催の経営セミナーに、講師として参加させていただいた。 前日の夕方、羽田からの便で、このセミナーのコーディネートとカリキュラムプランをまとめてい
第284号『デザインという物語』
僕にとって5月は、出会いの月だ。 なぜか、5月に出会った方々とは長いお付き合いになる。 師、柏木博先生との出会いも5月だった。 浪人生として上京し、東京には慣れたが予備校にも行かずブラブラと一日を過ごしていた。 ある日、
第283号『行動×思考=結果』
スポーツとビジネスは似ている。 なぜなら、そのどちらもが、結果を求めてプロセスを遂行するからだ。 中学、高校と部活はバレーボールだった。 中学2年のとき、補欠だったがアタッカーになった。 当時としては少し身長があったこと