第367号『顧客真理 その3』
成熟する消費市場と少子高齢化する消費者。 宣伝費を押さえつつ、商品やサービスを繰り返し購入・利用する顧客をどう育てるのかを模索する企業。 かたや節約し、より価値あるものを手にしたい消費者。 この2つの利害を合致させる「リ
第366号『顧客真理 その2』
シンガーソングライター、KOKIAの「ありがとう」を聴いた。 この歌と歌手の存在を、若い友人から教えてもらった。 KOKIA?これまで聞いたことも見たこともない存在だった。 普段、TV等メディアに登場することもない。 し
第365号『顧客真理 その1』
10年以上も前から馬鹿の一つ覚えの様に、これから企業はファンと本気で向き合わなければ、二進も三進もいかなくなる。 だから企業は自社サイトとは別に、熱のある顧客=ファンのための「ファンサイト」の設置をするべきだと、声を挙げ
第364号『自愛自信』
なんの因果か1月2日の生まれである。 一応、戸籍謄本にはそう記載されている。 故に、誕生日会もバースディケーキに立てたロウソクの火を吹き消す、という経験も持ち合わせていない。 祭の準備の高揚感も、祭り日の陶酔感もない。
第363号『行く時来る時』
大学3年の時、日本エディタースクールの夜間コースに通った。 講師陣の中で最も印象的だったのが、レタリングの授業を担当されていた佐藤敬之輔先生だった。 先生は東京大学で動物学を専攻していたが、思うところ有り、後に京都の寺で
第362号『新たなブランドつくりとは』
深夜、激痛とともに左足が見る間に腫れ上がった。 痛みに耐えかね、秋葉原にある三井記念病院に搬送された。 思えば、二、三日前から左足にピリピリ、チリチリする奇妙な刺激があった。 残儀に耐えないことであるが、ついに痛風持ちと
第361号『適所生存』
もし、生物の原理が、適者生存・弱肉強食のみであったなら、世界はこれほどまでに多様性に満ちてはいなかっただろう。 分子生物学者、福岡伸一氏は続けて言う。 本来、ニッチ(nihe)にはすき間という意味はない。 ニッチとは、巣
第360号『新たな実験』
息子達が、まだ小学生だったころ、12月に入ると急にそわそわしだした。 原因は、「川村家忘年会」という我が家恒例の一大イベントがあったからだ。 このイベントは、薄給から月々蓄えた資金で分不相応な、と言わないまでも、普段はと
第359号『風姿花伝』
六本木ヒルズにある映画館、TOHOシネマズで映画を観た。 巨大なスクリーンと圧倒的な音量。 だから、ここがこの映画を観るには一番、適だと思った。 映画『THIS IS IT』はマイケル・ジャクソンのロンドン公演に向けた、
第358号『普通のこと』
Tから、会社経営の行き詰まりの相談を受けた。 彼は決して、野放図でもなければ怠慢な男でもない。 ただ、現状の変化があまりにはやく、流動的である。 結果、いままでの方法では、利益が生み出せない。 つまり、経営環境の厳しい状