第427号『映画「ブラックスワン」を観た』
午後、打ち合わせがキャンセルされ、ぽっかりと時間が空いた。 夜も、神田で得意先の担当の方と会う。 横浜のアトリエに帰って、また出てくるには時間が足りないし、さりとて、本屋で過ごすには少し時間がありすぎる。 3、4時間の間
第426号『無常ということ』
連休中、遠方より訪ね来てくれた友と妻を連れ立って、近場の鎌倉をうろうろと徘徊した以外は、ほとんどアトリエで映画を観て、本を読んで、酒を酌み交わして終わった。 3.11以後、あまり映画も観ず、本も読む気分にもなれずにいた。
第425号『暗さを楽しむ』
3.11以降、芳しくないことが多い。 しかし、幾つか良かったと思えることもある。 その1つが、節電という怪我の功名か、夜の闇がほんの少し濃くなったことだ。 海外を旅すると殊の外、昼の明るさと夜の暗さに気が付く。 ヨーロッ
第424号『ラジオ収録』
「川村さん、ラジオ出演が決まりましたよ。ファンについて語って下さい。」受話器の向こうからO氏の弾んだ声が聞こえる。 一瞬なんのことかわからず、「はー」と生温い返事をした。 O氏は得意先の担当部長。 O部長の会社のウェブサ
第423号『続けるということ』
浜町から横浜にアトリエを移し、片付けや、仕事の段取りの組み替えがようやく見えてきたころに、3.11が起こり、瞬く間に2ヶ月が過ぎた。 浜町アトリエの近くには、中央区のスポーツセンターがあり、週に2、3回泳いでいた。 最初
第422号『日和』
先週末、小川町の交差点近くにある居酒屋、「日和」に行った。 10人も入れば、いっぱいになるこの店は、寡黙な大将と気さくでおっとりしたママさんで切り盛りしている。 この店に通う理由。 まず、種類は多くないが、しっかりと選ば
第421号『3.11以後』
地震、そして押し寄せる津波が全てを飲み込んでいく。 それを為す術もなく、ただ呆然と見続ける人々。 原子炉の建家から上がる煙と、放水車からの水飛沫。 逃げまどい避難する人々の姿。 都市交通の麻痺で、自宅まで黙々と歩き続ける
第420号『3.11』
3月11日、東北関東大震災が起きた。 この日、打ち合わせがあり横浜アトリエに居た。 14時46分。 突然、グラリと大きく長い揺れが続く。 本や資料が棚からバラバラと落ちる。 続いて、数枚の食器が落ちて割れた。 これまでの
第419号『新しい習慣』
浜町から横浜金沢にアトリエを移転して、はや40日余。 光陰矢の如し、である。 そして、新しい習慣が生まれつつある。 浜町と横浜金沢の一番の違いは、昼食を摂れる店が極端に少ないことだ。 コンビニ弁当も食い飽きる。 その上、
第418号『第5回東京マラソン』
2月28日、日曜日、気温7度、晴れ。 この日、僕は、第5回東京マラソン、10キロコースのスタートラインに立った。 マラソンコースに33000人、10キロコースに3000人。 参加総数、計36000人。 横浜市戸塚区の人口