第437号『大人旅を楽しむコツ』

昨夜、電車のなかで会社の同僚と思しき二人が、明日から始まる夏休みのプランについて話をしていた。 僕は、7月のはじめに早々と夏休みをいただき、沖縄本島本部に旅した。 約1年ぶりの旅。 メンバーは、妻と妻の友だち2人、そして

第436号『原田芳雄のオーラ』

最も好きな役者のひとり、原田芳雄さんが亡くなった。 最近では、是枝裕和監督「歩いても歩いても」の老いた役も良かったが、やはり、黒木和雄監督の「祭りの準備」や藤田敏八監督の「野良猫ロック暴走集団71」での、ギラリと刺すよう

第435号『意地悪』

仕事でメールを頻繁に遣り取りする。 最近、お付き合いをはじめた担当の方からのメールに、なんとなく違和感を覚えた。 毎回、メールの行間から、どす黒く、ドロリとした液体が滲み出ているような気分になる。 あっ、そうかと思った。

第434号『日和』

居心地のよい居酒屋を見つけることは、何も言わずとも、分かりあえる友と出会うことと同じくらい難しい。 神田小川町にある居酒屋「日和」に通い始めて10年と少し。 カウンター越しに、寡黙な大将と、気さくで気遣いのある女将さんが

第433号『ダイエット』

6月12日放送の「NHKスペシァル 発見!長寿遺伝子」は大きな反響を呼んだ。 この長寿遺伝子、サーチュイン遺伝子、普段はまったく活動しない。 ところが、飢餓状態が訪れるとスイッチが作動する。 ヒトが生き延びるために組み込

第432号『やっぱりファンコンテンツが胆』

まだ、SNSなんて概念のなかったころの話しである。 月刊日経ネットビジネス2001年6月25日号。 特集「ポスト・バナーはここまで来た」の成功事例として、キリンシーグラム社、ウィスキーファンサイト「極楽クラブ」が紹介され

第431号『映画「ソーシャルネットワーク」を観た』

映画、「ソーシァルネットワーク」を観た。 一言でいえば、「痛い話し」である。 SNSサイトFace bookを創業したマーク・ザッカーバーグと、その周囲の人々をドキュメンタリー的に描いた物語である。 CEOザッカーバーグ

第430号『いまを生きる』

先日、数年ぶりに人間ドックで検査を受けた。 そもそも、人間ドックで検査したって、無駄じゃないかと思っていた。 トラウマのようにこびりついたことがある。 弟が43歳の時、人間ドックで検査した。 その時、結果はまったく問題無

第429号『受け入れる』

姪っ子の出産準備で、義妹と父が青森から上京した。 この日、姪夫婦の住まう2LDKに皆、集まった。 ふと、10年前もこれに似た情景があったことを思い出した。 ただし一点、違いがある。 それは、2001年7月12日、3年間の

第428号『約束するということ』

ある日、知人から封書が送られてきた。 開けると、DVDが一枚入っていた。 「辺見庸講演集」と手書きのタイトル。 そう言えば、以前、酒宴で辺見庸の話しで盛り上がり、このDVDを送ってくれると、話してくれたことを思い出した。