第507号『「男はつらいよ」全作を観た』

先月末、昨年1月から観始めた映画『男はつらいよ』シリーズ全48作と特別篇1作を 観終わった。 ほんの些細な思いつきから観始め、後半は、これで観納めるのが寂しくて、42作目 『男はつらいよーぼくの伯父さん』あたりからは映画

第506号『森で彷徨った時のこと』

ご縁があり、春から某芸術系大学で週1回教鞭をとることになりそうだ。 ただし、該当する学科担当教授とは別に審査基準があり、結果はそれを待たなければ ならない。 ともあれ、久しぶりに履歴書を書いた。 その履歴書を眺めながら、

第505号『身土不二』

住まいと兼用のアトリエを東京中央区浜町から、横浜市金沢区に移して3年目を迎える。 横浜といえば文明開化と共に、西洋のハイカラなモノが開花した場所との印象が強い。 イメージというものは、突出した根拠によって事実以上に、人の

第504号『コトバを余白に込めて』

先週の金曜日、孫娘が生まれた。 翌日、生後1日目の彼女に会った。 その小さな生命に触れ、様々な偶然と必然が紡ぎ合い、不思議の末に出会えたことに 感謝した。 そして、改めて感じたことがある。 世のなかには、自分の力で解決で

第503号『2012年極私的映画ベストテン』

昨年1月から12月までの間に観た映画、131作品。 外国映画、邦画、新・旧、映画館で観たものから、自宅でDVDで観たものまで含めての 数である。 毎年、恒例にしている極私的ベストテンにまとめてみた。 実は、昨年から見続け

第502号『初めてのインフルエンザ体験記』

異変を感じたのは、恒例となった走る仲間との新年会も終わりかけの時であった。 自宅兼用の仕事場に昼ころ集まり、近くの公園を小一時間ほど走り、シャワーで汗を流す。 そして、ほとんど、これが目的と言っても過言ではない二次会へ。

第501号『目的と手段』

昨夜、久々に体重計に乗った。 恐れてはいたことだが、体重4kg 体脂肪3%も増えていた。 すべての原因は、この年末年始、欲望と世俗に流されるまま過ごした結果である。 何かしら文明の成り立ちと、似ている。 栄華を築き上げる

第500号『ことば化すること』

今年も、手帳作りの時期になった。 既存の手帳に線を引いたり、図を描いたり、表を画いたりとアレンジするのだが、 この作業、意外と手間ひまがかかる。 手帳には、打ち合わせの日時を記載するだけではなく、行動のほぼすべてを記録す

第499号『彼女の名前はリズ』

猫と暮らしている。 彼女の名前はリズ。 もう、10年も寄り添ってくれている。 外には出していない箱入り猫である。 住まいと兼用のアトリエ(仕事場)で、日がな一日を過ごしている。 人間以外の生き物がいることは、居心地がすこ

第498号『TROUBLE WITH THE CURVE』

週末、映画『人生の特等席』を観た。 イーストウッドは役者として『グラン・トリノ』以来、4年ぶりのスクリーン登場。 本作で監督デビューを果たしたロバート・ロレンツは、イーストウッド自らが、唯一愛弟子として認めている人物であ