第517号『香りの記憶』
日曜日、前日の雨も上がり、すっきりとした空が広がる。 そろそろ準備しなければ。 恒例の山中湖ロードレースが迫っている。 4月、法事が重なり、ほとんど走ることが出来なかった。 トレーニングをしない期間が長くなると、手足がう
第516号『五月の空色』
ブルーなGWであった。 4月2日、11年間とも過ごした猫、リズが亡くなり、11日には父が逝った。 僕は思い知った。 それが自分自身のことであれ他人ごとであれ、人の悲しみのなかに入り込むことは出来ない。 何もしたくないし、
第515号『今年のGWは』
毎年、映画100本と本100冊のノルマを決めて観、読むことにしている。 ただ毎年のことであるが、映画のノルマ達成に比べると、読書は半分もいかないことが多い。 今年は現在のところ26冊目。 30冊以上読んでいないと100冊
第514号『父の死』
悲しみは続く。 先週の木曜日朝、妹からの電話。 早朝の電話は、災い事であることが多い。 父が昏睡状態で、地元の基幹病院に緊急入院した。 妹から、いま、担当医から人工呼吸器を付けるかどうかの決断をして欲しいと言われ たが、
第513号『リズ』
火曜日、リズが亡くなった。 妻のさちよとは15年5ヶ月間、僕とも11年の付き合いになる。 再婚同士の2人にとって、この猫の存在はペット以上のものだった。 文字どおり家族の一員であり、大親友でもあった。 2週間ほど前から、
第512号『減量が上手くいかない原因』
去年2月からほぼ毎日2時間ほど、お料理教室の先生方をfacebook上で追っかけをしている。 なぜ、こんなことをしているのかお話したい。 これまで、企業の商品やサービスのファン(かつて優良顧客あるは消費者と呼ばれていた)
第511号『さいおうがうま』
春分の日、伊勢佐木町にある横浜ニューテアトルで上映されている映画、私立探偵・ 濱マイクシリーズ第2作目『遥かなる時代の階段を』(林海象監督作品)を観に出か けた。 「第2回横浜みなと映画祭」のイベントの1つとして上映され
第510号『小さな野心』
3月3日 日曜日晴れ、気温5.6度、河津桜咲く三浦海岸を走った。 第31回三浦国際市民マラソン、10kmコース。 この日、僕は小さな野心を抱き出走した。 その野心とは、10kmを60分以内で走りきることだ。 ここ5年間、
第509号『二人のキャパ』
いまもなお、その真贋が問われている一枚の写真がある。 写真のタイトルは「崩れ落ちる兵士」(1936年スペイン コルドバ戦線)。 ロバート・キャパ撮影、戦争写真としてフォトジャーナリズムの世界で最も有名かつ、 最高の写真だ
第508号『矜持と諦観』
故郷、津軽は今年ことのほか雪が多い。 今週月曜日、弘前市では積雪量1メートル53センチ。 八甲田山系にある温泉地、酸ヶ湯ではこれまでの観測で最高の5メートル50センチを 記録したという。 冬のあいだ、雪掻き、屋根の雪下ろ