第967号『夢の王国』

妻と食事をしながらなにげなくTVを見ていた。ワイナリーのある風景に、吉永小百合さんがにこやかに佇んでいるCM(大人の休日倶楽部「新潟ワイナリー篇」)。あれっ!と思った次の瞬間、記憶がよどみなく甦ってきた。 20数年も前の

第966号『やる気がでない』

年に数度、まったくやる気がでない時がある。今日がそんな日である。 こんな日は、掃除をするに限る。普段から掃除はしているが、いつも以上に丁寧に、本箱や窓枠にはたきをかけ、床は雑巾で磨くといった具合に。こうして、暫く身体を動

第965号『百花』

居間の蛍光灯がパチッと橙色の光線を放ち、スゥンと消えた。蛍光管を取り替えてみたが、点かない。本体そのものが寿命だった。そういえば、春にはドアホーンも音が出なくなり取り替えた。 モノには寿命がある。長年使っていれば、いずれ

 第964号『ロックが足りない』

ドラマや映画を2倍速や3倍速にして、観る人たちが増えているという。その目的は、とりあえず見て友だちと話の辻褄を合わせるためらしい。(つづめて観るということは、物語を成立させるための役者の演技の間合いや、背景に流れる効果音

第963号『僕はYESを選ぶ』

2週間ぶりのファンサイト通信である。ブログをほぼ毎週更新しているが、夏休みとお正月休み、そして金曜日が祝日の時は休刊日にしている。こうして、少し間が空いた後のリスタートはいつも苦戦をする。ならばその対策として、書き溜めて

第962号『普段使いのグラスを磨いた』

7月の最後の休日、普段使いのグラスを磨いた。ほぼ毎朝、水を飲むことから一日が始まる。グラスに水を注ぐ。そして朝日に向かってグラスを翳し、呪文を唱える。「今日一日、ご機嫌に過ごせますように」と、願いを込めて一気に飲む。こう

第961号『管理とは人にされるものではない』

本来、作業と仕事は同根であり深いところで繋がっていた。作業とは、与えらた指示内容を大過なくこなすことであり、仕事とは創意や工夫をもって自らが作り出していくものである。 比喩的に言えば、戦術(作業)と戦略(仕事)との関係の

第960号『いろいろありがとう。そして、さようなら』

古希祝いで、倅たちから贈り物をもらった。次男からは、自転車に取り付ける室内用のローラー台。僕と同じく、トライアスロンを趣味に持つ次男らしいプレゼントだが、Zwift(PC上で世界中の場所や人とつながって楽しむことができる

第959号『その答えが知りたくて生きているのだ。』

クライアント先のECサイト構築を通して、改めて確信できたことがある。 それは、商品という「モノ」そのものを売るだけではなく、例えば「よき思いで」や「おもてなしの心」、あるいは「健康」といった、文化やストーリー(文脈)を語

第958号『77はエンジェルナンバー』

今年も、大谷翔平の活躍から目が離せない。なにしろ、100年ほど前にベーブ・ルースが2シーズンやったというバッターとピッチャーの二刀流を、高度に進化したこの時代に、しかも世界最高峰のMLBでシーズン途中であるが、すでに18