第13号『血縁』

映画「ユリイカ」(青山真治監督)と「ハッシュ」(橋口亮輔監督)は日本人のこれからのあり方を語るための教材である。ここでは映画の内容についてはふれない。(2本とも絶対お勧め です、ぜひご覧下さい) ただこの2本の映画の共通

第12号『捨てる技術を捨てる』

祖父は農地開放でそのほとんどを失ったが、それでも豪農の末裔としての恩恵を受けていた。 そして、趣味に生きた人でもあった。 とりわけ日本画と津軽三味線には後年そのほとんどの時間を費やしていた。 昭和30年代まで、津軽地方で

第11号『間を読む』

漠として掴み所のないものを見えるものにすることが「間」である。 と教えていただいたのは日本エディテースクールの佐藤敬之助先生からである。 先生は東京大学で動物学の勉強をされたあと京都の寺院で見習い僧としてしばらく過ごして

第10号『友への報告』

1983年36歳で急逝した写真家牛腸茂雄と同僚として同じ職場で席を並べていたことがある。 彼の作品は、少しローアングルからなんの変哲もないごく日常の人々と風景を淡々と切り取り写し出しているものが多い。 後に写真評論家の飯

第9号『ミッションはシンプルに』

友人で弊社の株主でもある矢野裕史氏とアウトバーンを 走ったことがある。 シュツットガルトからバーデンバーデンまでの道程である。 シュツットガルト空港でレンタカーを借りたのであるが、 その時のレンタカー屋のお兄ちゃんの説明

第8号『熱の人』

原発阻止を住民運動で勝ち取った巻町(まきまち)は人口 わずか3万人、新潟市から車で4~50分ほどのごくごく普通の地方の町である。 しかしこの町にはファンづくりの名人が3人もいる。 ワイン用ぶどうの自家栽培としては日本最大

第7号『茶という名の前衛』

以外と知られていないが、芥川賞作家の赤瀬川源平さん(「路上観察学」や「老人力」でも話題になりました) は70年代、前衛アーチストとして活躍していた。 10年以上も前のことであるがその赤瀬川さんとお話しする機会があった。

第6号『有言半実行』

友人のシナリオライター柴田千晶さんが脚本を書いた映画『ひとりね』(すずきじゅんいち監督)を観た。 映画そのものはいわゆるエンターテーメント系ではないので、ぼくにとって単純におもしろいというものではなかった。 それぞれの受

第5号『ファンサイトとオフ会の関係は』

高校時代弘前城のすぐ裏手にある叔母の家に下宿していた。 5月のはじめ桜と人が一遍に押し寄せる。 だからその期間はいつも通学路に使う城内公園の道には近づかないようにしていた。 桜も散り人も去り、ようやくいつも通りの通学路を

第4号『パレートの原理』

歩くことが好きだ。 日曜日、市民プールまで2時間ほどかけて歩いて行く。 勿論、健康のため、気分転換のためなどいろいろなワケはあるが歩くことそのものが好きなのである。 10年ほど前、某スポーツメーカーのウォーキングシュ ー