第23号『何か嫌だ』
夏は野心で始まり、挫折で終わる。 世界文学全集を読む。単語を300個暗記する。自由日記を毎日書く。腕立て伏せを100回・・・ などなど、達成しえなかった思い出ばかりである。 少なくとも僕にとって、夏と、夏休みは、概ね挫折
第22号『原点』
あなたにとって、ものを作る原点はなにかと問われたら迷わず「熱気」であると答える。 学校を出て最初に勤めた日活撮影所には当時、梁山泊のような風情があった。 にっかつがロマンポルノ路線を始めた4年目か5年目のことである。 (
第21号『敗戦記念日』
差別や戦争は偏見から生まれる。 では、人はなぜ偏見をもつのか?偏見とはどうして生まれるのか?そして、その偏見を克服するためにはどうしたらいいのか? 「偏見」をテーマにした国際理解教育のワークショップに参加したことがある。
第20号『NO』
「ルビンの杯(壷)」(人の横顔に見えたり杯に見えたりするイラスト)で有名なデンマークの心理学者、ルビンによれば「図」と「地」(Figure and Ground)の「地」は意味を持たず背景的に知覚される部分、「図」は意味
第19号『神の視点』
イギリスのジュレミー・ベンサムによって考案されたパノプティコン(一望監視施設)は周囲に円環状の建物を建て、その中心に塔を建てる刑務所の形態のことである。 このパノプティコンは1つ1つ独房に区分けされ、中央の塔にいる監視者
第18号『成功の鍵』
鞄のルイ・ヴィトンはもともと運送業であった。 王侯貴族からその権力を奪い取った19世紀フランスの市民(ブルジョワジー)がバカンスに出かける際、生活用品を運搬するためのトランクを自家製造したことから始まる。 しかし、いつし
第17号『変化』
これからは「4C」の時代であると教えていただいたのは宇田一夫氏からである。 マーケティングの「4P」といえばプロダクツ・プライス・プレイス・プロモーションの4つ。どんな商品を→どのくらの値段で→どこ置いて→どんな風に売る
第16号『リベンジ』
20代の後半、東横線学芸大学前にある笹崎ジムに入門した。 特別ボクシングが好きだったと言うわけではなかった。しいていえば、なにもかもつまらなく思えた自分の日常生活に小さな事件を起したかった。(ような気がする。) 故人とな
第15号『ことばとルーツ』
当時24歳だった友人のYくんは華僑の子弟であった。 彼とはあるボランティア活動で出会い、気が合い、時々一緒に食事をした。 ファッション専門学校卒業後、小さなメーカーのパタンナーとして働いていた。 しかし本当にそれが自分に
第14号『裸の王様』
元来、生産と消費は一体であった。 働かざる者食うべからず。なのである。 中世の王侯貴族は庭の隅に吐きながらご馳走を食べ続けたという話しを阿部謹也氏の本で読んだことがある。 いま私たちがいる2002年日本の状況は消費者が働