
第1097号『「やらない」を決める勇気』
起業して間もないころの話である。メンタルが壊れかけたことがある。 ある日、代理店の担当者(余談だがトライアスロン仲間として、いまもお付き合いしている)から喫茶店に呼び出された。そして、メインにしていた仕事が年末で終わると

第1096号『思い描いていること』
来月、9月の最後の日曜日、八景島シーパラダイスで開催されるトライアスロンレースに参戦する。ここ数年秋恒例のイベントである。だから、いつもに比べ、7月と8月は普段より強度のあるトレーニングをしている。 例えば、ランニング。

第1095号『2025前半期私的映画ランキングBEST5』
連日の猛暑、そしていよいよ夏休み。こんな日は、よく冷えた映画館での映画鑑賞がお勧めだ。さて、夏休み前恒例の2025年前半、私的映画ランキングBEST5を選んでみた。対象作品は映画館だけにとどまらず、Netflix、Ama

第1094号『夏祭り』
週末は、わが街、横浜市金沢区”金沢シーサイドタウン”の夏祭りだった。金沢シーサイドタウンは横浜市でも最南端に位置し、約2万人の人たちが暮らしている。 この街は1970年代、遠浅の海岸の埋立事業で開発されたニュータウンであ

第1093号『人生において一番の宝物は』
年に何度か、気の合う仲間と食事会を設けている。先日は、根岸線山手にある街中華の店で、その前は子安にある創作ビストロ店で、そして次回は、蒲田の裏路地にあるベトナム料理店での集まりを予定している。 よくよく考えてみれば、この

第1092号『語らずにいられない』
映画『国宝』李相日監督作品の勢いが止まらない。7月中旬で観客動員319万人、興収50億円超えもみえてきた。僕は公開翌日の6月7日(土)、妻と観た。公開されたばかりだったので、口コミなどの事前情報も入っていない状態での鑑賞

第1091号『心の壺の奥底に沈んでいた記憶』
時々、心の壺の奥底に沈んでいた記憶が蘇ることがある。過去の行動や決断が違えば今どうなっていただろう、そんな妄想のなかで遊んでみるのも一興だ。 大学3年の夏、デザイン史の研究者になることを諦めた。恩師、柏木博先生の弟子とし

第1090号『毎週、書くということ』
ファンサイト通信も、気が付けば今号で1090回目。あと10回で1100号。書き続けているかぎり、数は単に通過点にすぎないが、それでもなんだか頂上の見えない山を登っているような感じだ。そして、もう一つ。毎週、書くということ

第1089号『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
昨夜、三宅香帆著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読了した。タイトル通り、働いているとなぜ本が読めなくなるのかについて、日本の近現代の労働の変遷と読書との関係を分かりやすく順を追って解き明かしてくれた新書本である

第1088号『あんこを煮る』
歳を重ねて、新たに発見したことがある。それは、僕は甘党で、それもかなりなあんこ好きだということを。 この発見のきっかけは、2年前の1月2日、僕の誕生日に家族が集まった日のことだ。夕食までの間、孫娘とバレーボールをして遊ん