先日ブログをどうしても更新する時間がないまま金曜日を迎えてしまいました。
今更ながら自分の時間管理の甘さを痛感しております。申し訳ありません。
さて、ここ2週間のトピックスといえば、やはり福井県 大飯原発の再稼働を語らないわけにはいきません。
これは決して政治的、経済的な見地にたった意見ではありません。
あくまでも私が個人的な意見として書かせてもらっているもので、ファンサイトの川村社長はじめ皆さんには何の関係もないことを最初にご理解頂ければと思います。
さて、先週末の土曜日30日午後3時、大飯原発の再稼働を翌日に控え、それに反対する市民有志が約300人ほど大飯原発前に集まり、抗議行動を開始しました。
それも今までと違って、集まっているのはまさに老若男女。赤ちゃんを連れた母親、ロングヘアーの若者、おばさん、おじさんなど。
ジャンベという太鼓の音を鳴り響かせながらまさにお経のように「原発反対」を唱えて踊ります。
その前には一列の機動隊の列。その中にはまだあどけない少年兵のような顔も見えます。
「新しい世界を一緒に作りましょうよ!」「本当は辛いと思っているんでしょう?いつかどちらが間違えていたことが分かるよ!」という呼びかけのもと、踊る市民と微動だにしない機動隊のにらみ合いは、実にその後32時間に至るまで続きました。
脱原発系のフリージャーナリスト岩上安身さんのメディアIWJではその模様をひたすら終了までライブで流し続けましたが、その中で何回か「衝突か!」と思わせる機動隊の強制退去の押しこみがあるなか、ぶつかりそうになると市民たちは渾身の力で連携しそれに耐えながら両手を上げ、口々に「非暴力!」を唱えながら声を上げ続けました。
彼らを必死に制する少年兵の機動隊員は、目に涙を浮かべていました。
ツイッターによると反対派の声掛けにうなずく警察官もたくさんいたそうです。その時の様子は下記に記録されています。(約5分)
実に32時間に渡った大飯原発正門前の緊迫したやりとりの中、作業員は渡船で原発側へ入り、何もなかったかのように7月1日、大飯原発は再稼働しました。29日の官邸前に最終的に20万人の人数を動員したデモ、750万人を集めた反対署名の声をも全く無視し、話しあいのチャンスもないまま危険でアンコントローラブルで、そして子孫に何万年もそのツケを払わせ、一部の人間の利益のみを追求したパンドラの箱が開けられてしまいました。
しかし今回のムーブメントは決してブームではない。何かを感じ、イデオロギーを超えて「山」が動き出しています。
奥ゆかしく予定調和の中で物事を収めようとする、理性的を良しとする日本人を逆手に取り、メディアによる偏向報道、デカダンスな質の低いバラエティに麻痺させられいた人々が皆動き始めています。
私が何をいおうと何かが変わるわけではなく、あくまでも客観的な立場を保ちながら、どちらが自然で正しいか、私たちが生きている間だけでなく、子子孫孫に至るまで安全で優しい世界を作るための最低限の選択、それが「核」の問題を人類がどう乗り越えるか、そこにかかっていると思います。
明るく安全で優しい社会を目指して今日もまた官邸前に人々が集います。
しばらくこの民衆の「熱源」を追いかけてみたいと思います。
今日の模様は下記でご覧になれます。金曜日の夜、これだけの人が駆けつける現実とは何か、考えて頂けたら嬉しいです。
http://goo.gl/DdSbk