
連日紙面を騒がせている米軍の輸送機「オスプレイ」。
先日ついに沖縄の米軍基地への配備が、沖縄県民の反対の声を無視し強行されました。
その特異な構造から、導入前から何度も事故を起こし、「未亡人製造機」という忌まわしい名前を付けられているオスプレイ。
その「未亡人製造機」が発着を繰り返し行うためのヘリパッドが、沖縄県の高江村という人口160人の小さな集落の周りを囲むように建設されようとしています。
「やんばる」という豊かな森に囲まれた高江。しかしその森は世界で唯一のアメリカ軍の「ジャングル戦闘訓練場」もあり、しかも集落とのフェンスもないので、民家の庭先にいきなり武装した兵隊が現れることもあったそうです。
ベトナム戦争時は、高江の住民にベトナム人の格好をさせ、訓練に借り出されていたという衝撃的な事実も今回明らかになりました。
また、そこにヘリパッドが造られたら、オスプレイの真下に吹き出す高熱のジェット気流によって森は間違いなくはげ山になってしまうだろうと、高江村で反対運動をしている住民代表の安次嶺現達さんは語ります。
安次嶺さんは2007年、基地建設反対運動として「家の前にオスプレイが来たら困る」と座り込んだら、我が国日本政府にその場にいなかった奥さまと、当時7歳だった息子さんも訴えられたそうです。
このように国が権力を使って国民に圧力をかける訴訟を「スラップ裁判」と言われています。
国際政治のパワーがあることは事実とはいえ、戦後67年ですよ??理解できません。
政府は相変わらずアメリカになにもいわず、アメリカに従属したまま。この国はどこにいこうとしているのか。
しかし311以後、この動きに対して沖縄県民はじめ多くの国民が立ち上がり始めています。
夏には全国から10万人の抗議集会が行われ、さらに大きなうねりになってきているのです。
元外務省の作家、佐藤優氏は、今日の東京新聞コラムで「沖縄県民投票で反対を決議できれば、国際世論は沖縄を支持するだろう」といいます。
しかしそれと同時に「沖縄は日本から離れていく」とも。
ちなみに9月時点で1000トンの土砂がヘリパッド建設のために搬入されているそうです。
この戦いをつづったドキュメンタリー「標的の村 国に訴えられた沖縄 高江の住民たち」をぜひ皆さんにも見てほしいと思います。
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標的の村 国に訴えられた沖縄・高江の住民たち 投稿者 JKzappa