第212回 感謝だけの1日

先週の半ば、私はサイトの天気予報を眺めながら暗澹とした気分になっていました。

なぜか週末の土曜日だけ天気は曇り/雨のマーク。降水確率60%。

その日だけはどうしても晴れた日の下で迎えたかった私は、そのマークが「晴れ」に変わること、せめて「曇り」のまま迎えたいと心の底から願っていました。

なぜか。

その土曜日、私は地元ヨコハマの大桟橋から出航するクルーズ船で、妻の円と披露宴をあげることになっていたのです。

私たちが、周りにいる人達に助けられながらようやくそんなことができるようになり、皆さんに恩返しの意味をもってご挨拶する場が秋雨の下室内で行われるのか、晴れた空のもと甲板上でのものになるのか。どうしても晴れた日の下で皆さんに御礼を言いたい、まさにそれは「祈り」に近いものでした。

するとどうでしょう。前々日まで60%だった降水確率は、前日突然変わり始め、雨マークが消えただけでなく、降水確率はなんと10%に。心から感謝する、とはまさにこのようなことをいうのだ、と実感し当日を迎えました。

当日、天気は見事に回復し、私達は無事に甲板上でのセレモニーを執り行うことができました。

出席者の皆さんの前で誓いの言葉を述べた後、全員でエコバルーンをベルと汽笛の音と共に空にリリース。暖かい笑顔と拍手のもと、たくさんの風船が空へ飛んでいきました。

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出航とともにはじまった披露宴で、主賓としてスピーチをお願いした大先輩、ファンサイトの川村社長は、人のつながり、コミュニティつくりばかりに力を注いでいた私がようやく自分のコミュニティをつくったことが本当に嬉しい、そのような言葉で私達を祝ってくれました。

気がつけば船はベイブリッジを通過し、横浜港の中を進んでいきます。

そんな中あれほど怪しかった天気はどこへやら、明るい日差しが海面を照らしています。

私達がどれだけ幸せな存在なのかを強く強く感じた瞬間でした。

ずっと変わらず友人でいてくれている仲間たち。

ここファンサイトを通じて知り合った多くの皆さま。

震災以降に知り合い、復興支援のために力を合わせていこうとしている仲間。

迷惑と心配ばかりかけたなかでも見捨てずにいてくれた家族。

そして私と共に人生を歩むことを決心してくれた円の大切な方々。

そんな方々に、どうしたら恩返しができるのか、どうしたら自分たちのThe Value of Lifeを社会にとって有益なものにしていけるのか。

これからはふたりでそのことを考えることの意味を、数えきれないほどの写真ビデオを何度も見ながら噛みしめています。

皆さま、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

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友人のアーティスト濱田氏のポスター

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同じく友人のアーティスト飯田氏のオブジェ

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皆さんのサイン リビングに飾っています。

1件のフィードバック

  1. こちらこそありがとうございました。
    最高に楽しい一生忘れられない一日になりました。
    特にバルーンが北へ翔んでいく様子はずっと見えなくなるまで目に焼き付けようと必死でした(笑)
    改めまして今後とも末永くよろしくお願いいたしますm(__)m

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