暖かくなってきましたね。
いつもなら「いよいよ花見も!」という盛り上がりを見せてもおかしくない陽気ですが、いまも事態は進行中であり、未だに鬱々とした気分を抜けだせない自分がまだおります。
が!とはいえ、ずっと沈んでいるわけにもいかないですね。
昨日、親しい友人の大人気経営セミナー講師S氏とお会いしたのですが、その中で「あの日からいままではとにかく『生存の為に動く』というフェーズ(段階)だったが、事態は次のフェーズになってきている」という話が出ました。
「次のフェーズ」が「復興」というレベルではまだまだなく「前に進むために次に歩みだす一歩」というようなイメージですが、奇しくも3月から4月という区切りの時期に、この事実に直面している私達にも、偶然でない何かがあると感じています。
コメンテーターでもあり、通訳・翻訳など2社の経営者として著名な佐々木かをりさんのブログでも、独自に取られたアンケートで登録会員さんのアンケートで、働く女性の56.7%が「震災後に自分の働き方を考え直した」という結果が出たそうです。
今回の震災から周りのできごとが、本当に多くの人の意識や価値観を大きく変えています。
そして幸運にも直接的に被害を受けずに動くことができる私達が、どういったところにシフトしていくのかということが問われているという気がします。
問われている、というのは誰からでもない、自分自身からということですね。
今までは友人らと半ば冗談半分で話していたような「コミューン」の概念とか。
我々人類が本当に原発政策を続けて、今までのような進化を目指すのかとか。
それに対して皆でどうアクションをとるのだろうとか。
環境問題研究家ビル・マッキベン氏が英ガーディアン紙に投稿した国連大学サイトの引用記事にあるように、少し人類が後退してもいいんじゃないかというアイデアとか。
そして私達がどんなメッセージを発信すれば、どんなアクションを行えば、自己実現しながら社会に貢献できるのかとか。
そんな「今までだったら重いかもしれないけど向き合ったほうがよかった」という話を「やらないとでしょ」または「したいよね」「してもいいんだ、できるんだ」というようなフェーズに入ってきたことは、ある意味私達人間にとって「元気のもと」になるような感じがするのです。
今日は4月1日。
慎重に、粛々と、淡々と、しかし腹を据えて自らを信じ、再び進み始めたいと思います。