
企画の仕事をしているとウェブサイトのみならずリアルの場でも「ネーミング」の重要性を感じます。
どんなに美辞麗句も、優れたネーミング一発の前にはその存在すら薄れてしまうほどの威力があるということは、皆さんにも同感して頂けるのではないでしょうか。
とはいいつつも、広告業界ってなんだかそれらしい言葉をつくりだし、それらしい根拠も含め流布させる傾向が多いのも事実。
以前にある方から「どうしてこの業界の人は横文字をそれらしく並べて説明するのか。よくわからないしなんだかカッコつけているようで鼻につく」という厳しい指摘を受けたこともあり、その時は「ああ~、そんなつもりは全くないし、自分も同じようなことを感じていたことがある自分がいわれてしまった」と反省したことを思い出します。
私自身この業界におり、同じような思いを感じるわけですから、他の業界の方にしてみるとそれはなおさらなのでしょうね。
また考えてみると、ウェブの技術的な革新のなかで生まれるもの、さらにマーケティングの世界で新しい手法や考え方のものもあり、そのように生まれた多くのタイトルが出ては消え、出ては消えを繰り返すために、なおさらゴチャゴチャした印象に拍車をかけてしまうのではないかと思います。
とはいいつつも、やはり新しい企画のネーミングに頭を絞り、その結果いいものがポッと浮かんだときの気持ちよさはなかなかによいものです。
ケースバイケースではありますが、今までの経験からするとポッとそのようなタイトルが出てくるというよりは、いろんなことを考え議論する過程の中でようやく出たものがシンプルで簡単だけどいいもの、というケースが多いですね。それができるとそれを説明するもろもろの説明の浸透度というようなものが高いのですね。
天才ではないので、議論した末のネーミングであるのは当たり前だとは思いますが、とにかくいろんなゴタクをこねくり回して説明したり、この人かっこつけてるなんて思わせない、切れ味のあるタイトルが作れるネーミング力を磨いていきたいと日ごろから考えております。