第126回 ポジティブ

「きぼう」
「きぼう」

今までの物差しでは計れないようなできごとが当たり前のように起こっていますね。
政治や経済、倫理にいたるすべての事象に対して、人類に与えられた試練のごとく基準が覆されている中、メディアでもさすがにこれ以上不安をあおってはまずい、という一種の自制みたいなものを感じるのは私だけでしょうか。

しかし実際は、昼間から人気のドーナツ屋に列をつくる人がおり、観光地に集う人がおり、展示場では華やかなイベントに群がる人がおり、居酒屋では今のなんでもありな世の中を豪快に笑う人がいます。

今日の朝、長年使った野球のグローブを丁寧に手作業で再生させることで、評判になっているスポーツ用品店の社長がテレビで取材されていました。亡き父のプレゼントでもらった古いグローブを再生し、キャッチボールをする兄弟のストーリーや、ピカピカに蘇ったグローブに喜ぶ高校球児を見ながらとてもうれしそうに微笑む社長の笑顔は、殺伐としたニュースの中で光って見えました。

いまこんな状況だから、どんな小さくてもポジティブなことを発見する心構えって大事だと思います。ま、全員ができるほど、世の中甘くないのは分かっているんですけどね。それをきっかけに一人でも「なんとかなる」とでも思わなければ、なんともならないですからね。
ちいさなポジティブ持ち寄り運動、推進するというアイデア、どう思われますか?

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