
ウェブサイトはイキモノだと思います。
いろいろな人の熱が伝わります。
ただし「熱が伝わりやすい」ということは逆説的に「冷めやすい」ということでもあります。
苦しい思いをした昨年、わたしたちは特に強くそんな実感を感じました。
私たちはお客様の応援団として、どんな考えをどのように表現するか、そしてどうやって
そのファンを作っていくのかというテーマを日夜考えているわけです。
でも、その中でもなぜかお客様から熱を感じない案件がいくつかありました。
そしてそのようなプロジェクトはなぜかうまくいきませんでした。
それほど高度な技術があるわけでもない黎明期から、ドッグイヤーといわれた技術革新の
波にももまれながら、ウェブに対する規制や決まりも整備しながらのまさに
「走りながら考える」10余年だったのだと思います。
そのまさに雑多な構造を整理しなければ、と登場した「ウェブ標準」のような決まり。
いずれにしても整理は必要だったとはいえ、本来ウェブのもつ可能性が削がれ、
楽しさを失い、その「標準」を守るために担当者の方の「熱」がなくなってしまったケースも
多々存在したと思います。
作る側がおもしろがってないのに、見る側がおもしろいわけがない。
その意味でウェブは演劇や音楽、映画とかと全く同じような性質をもつ「イキモノ」なんですね。
そして「イキモノ」である以上、手をかけてゆっくりと育てていかなければよいサイトには育たない。
その意味ではお店などと同じ性質をもつものだと思います。
一発派手なサイトを作ってハイオワリ、ではなく、扱いの難しいこの「イキモノ」をどこまで
お客様と一緒になって楽しみながら作り、育てていくことができるか。
わたしたちはお客様の熱を感じることができる「イキモノサイト」をたくさん作って
育てていきたいです。
P.S ついに先日、心から敬愛するFoo Fighters のライブを幕張メッセで見ることができました。
とにかく最高でした。最高でした。最高でした。他の言葉が見当たらない。
花道のすぐ脇で彼の姿を見たことの実感は、翌日からじわじわと沸いてきました。
大阪のライブはチケットを取ったのですが、お客様との大事な会合で本当に泣く泣く断念。
しかしおかげでとてもいいお話ができたと思っています。
そしてその想いをいつか必ず海外の彼らのライブでぶつけてやろうと心に誓いました。