第76回 ドン・キホーテ

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以前から読んで頂いている方は御存知かと思いますが、弊社では広報関連のサポートも
行っています。
業界誌「WebExpert」の最新号でも取り上げられているように、従来の「広告」がそれほど機能
しないといわれる昨今、広報を含めた「PR」がマーケティングの手法として非常に注目されているようです。

昨日はその仕事の一環で、ファンサイトがPRのお仕事をさせて頂いているお客様の
プレスリリース(企業がマスコミなどに発表するニュースソースを書いた原稿)
をもって都内の新聞社を回りました。

新聞社の大きな建物の中にリリースを受け付けてくれる
部署に持っていくのですが、日々それこそごっそりとした数のリリースを
新聞社の各編集部に振り分けるための部屋があるくらいですから、新聞に掲載される
ことというのがどれだけ大変なことなのか、肌で感じます。

普段は歩かない汐留エリアなど、ビルのでかさにも目を見張ります。
そんなビルの谷間を動き回ると、これもまたあらためて「社会」の大きさみたいなのを
実感もします。

そんな中、歩きながら頭に浮かびました。 
「ドン・キホーテ」みたいだ。

スペインの貧しい下級貴族が、騎士道物語を読みすぎて自らを「伝説の騎士」と思い込み、
遍歴の旅に出る。たくさんの風車に突進しては敗れるという中で、彼はそれを魔法使いの
しわざと言い張り、部下の現実的な忠告も聞かず旅を重ねる。。
恥ずかしながら、原作を読んでないので最後は知りません(笑)

都内8箇所を巡る「旅」の中、巨大なビル群や無数の人達のうごめく「社会」に投げるたった数枚
の原稿。
載る可能性の方が少ないのに、せっせせっせと書いて、蒔く。せっせせっせと書いて、蒔く。
それも簡単にじゃなく、頭を振り絞ってA4一枚の中にいいたいことをなるべく盛り込んだいわば
「力作」(笑)を。

ただ、「これは絶対に報せるべきだ!」と信じて回った結果、それが実際今まで大きな新聞に
掲載されたりして、その反響が実際にあるのを感じていると、その「遍歴の旅」もなぜか苦痛
ではないのです。メディアに載ることはよくも悪くも「こと」はでっかくなりますからね。

またも長くなってしまいましたが、結局は人と情報がブンブン回る「風車」に突っ込んでいくような
「広報 PR」の仕事が私は好きなんだということをいいたかっただけなのでした。

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