第69回 妖怪

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最近のニュースを見ると、人の皮をかぶった「妖怪」が多いことに閉口します。

 彼らの中には自分のプライド、誇りが少しでもあるのなら普通できないことを、
開き直りなのかどうなのか、平気でしてしまうことで事件になってしまうわけです。

 ばんそうこうを貼った「演出」で就任2ヶ月で辞めてしまった大臣。
 偽装の肉を雨水で検査もなく流通させていた社長。
 国民の審判を無視して居座りつづける宰相。
 老人を食い物にし、自家用ジェットで豪遊していた社長。
 詐欺話の顛末を恐喝で解決しようとした「元」芸能人。

あー書いていて気持ち悪い。なんでこんなやつらばかりが連日スターばりに
TVや新聞を騒がすんだろう。

「妖怪」はそれが発覚するまで全く気がつかれることもなく、私達のとなりで
生活を送っているのです。
しかも、普通の市民よりも物質的には豊かな暮らしをしながら。

 恐ろしいのは、このような妖怪たちがあまりにも多い為、しばらくするとなんとなく
社会が忘れてしまい、普通の市民生活に戻ってしまうという点です。

 メディアの役割として事実を報せることが事実なのだから、次から次へと出てくる
妖怪の模様を取り上げるのはわかりますが、、その後は忘れたように次の妖怪を
気が狂ったように取り上げ、その後は火が消えるように忘れさせてしまうのは、
本末転倒なのではないでしょうか。

 ならば、彼らがしでかしたことの意味を少しでもいいから、マジメに取り上げて次の
妖怪が同じことをしないためにどうすべきかをしっかりと我々が学ぶことができるように
報せることがメディアの役割だと思います。

 例えばハリボテマンションのヅラ設計士は今どんな生活を送り、そしてどんな気持ちでいるのか。
 そしてそのような妖怪が再び出てこないように今はどんな防衛策があるのか。
 購入した我が家がハリボテだと気づき、ローンを2重でするはめになってしまったサラリーマンが
 今どんな暮らしをしているのか。
 そしてそんな国民を救うべき政治家たちはどんなことを考えているのか。

 時間が少しくらいたっても、皆がその後をしっかりと知ることで、妖怪の出現を防ぐことができる
切り口がいくらでもあります。

 私はジャーナリストではないけれど、メディアに携わる人間の一人として妖怪の出現を待つような
麻痺だけはしないようにしているつもりです。

 逆に未来に向けタメになるような切り口で妖怪を封じ込めるような切り口で、飽きさせず
見せるようなスタンスでいたいですね。

連日連夜、いくら部屋が蒸し暑くて眠れなくてもね、妖怪はもうたくさんだ(笑)。

 

 

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