
先週の21日(土)、映画「フタバから遠く離れて 第二部」の公開初日、アートスペースnitehiworks にて設定したイベント「Two Leaves -REUNION-再会」が無事終了しました。
開催まで人数が思ったより伸びず、苦戦を覚悟しましたが、当日映画鑑賞後に参加してくれた方も多く、集客的にも内容的にも価値のある成功を収めることができました。
来場いただいたみなさんと、忙しいなかを縫って来てくれたゲストの3人、そしてこのイベントをほぼ無償でサポートしてくれたスタッフのみなさんに心より御礼申し上げます。
2月にもジャーナリスト堀潤さんをお呼びして開催した「YOKOHAMAデモクラシー道場」の参加申込に比べ、今回の申込が伸び悩んだのは、一つには映画を見ていないと参加しにくい、という心理があったこと、また、やはり四年という歳月が経過し、人々の意識のなかに原発事故が多少なりとも過去のものになっていることを実感。

興味深かったのは、前回に来てくれた方々と今回の来場者がほとんど入れ替わっていたこと。
それは、新たな人々への訴えかけができているということでもあり、片や前回来てくれた方々にとっては、ある意味あの事故の意味は過去のものになっているということでもあります。
これをどう感じるかはそれぞれですが、私は結果的にはよかったと判断しています。
4年間のあいだ、この現状について意識のある方が残ったと見ることもできますし、今回来てくれた方のなかで、新たに繋がるきっかけができたことの方が重要だと思うからです。
2年前とゲストとスタッフはほぼ変更なし。
映画を撮った舩橋淳(あつし)監督、ジャーナリストの堀潤さん、避難者の坂本建さん。
Team LINKSの笠原さん、コバヤシさん、そして7人で4カメラという、豪華な体制で録画してくれた横浜市民放送局のみなさん、そして前回YOKOHAMAデモクラシー道場を一緒にやった仲間。


それぞれの立場でこの問題に向き合いながら、今回特に意識していた「これからどうするか」というテーマについて大変含蓄のある言葉がたくさん出てきて、大変に考えさせられました。
こちらに動画があります。各1時間ほどの映像になりますが、各々のお話が本当に素晴らしいので、お時間のある時にぜひご覧になってください。
前半 https://www.youtube.com/watch?v=12sqGPUg0wI&feature=youtu.be
後半 https://youtu.be/OEc58EoZnAw
前回「その時どうだったか」という話しを聞いて、そのリアリティに「はあ〜」と聞いているだけだった私は、今回もっと円滑に「これからどうするか」 を語っていただくことを主眼に、話しの流れを振り分けたりすることに注力しました。
頭で分かっていながらも、イベントは「ナマモノ」ですからイメージ通りにはいかないですし、またそれぞれゲストの方の体験と思いがたくさんあるううえに、みなさん大変優秀で語彙が豊富なため 、どこで話しをスイッチしながらやっていくかをコントロールするファシリテーターとして前回よりも機能できたかなと自負。
前回と比べて心配することが減り、内容に集中できたというのが理由かなと思います。
このようなイベントが、なんとか開催でき、そして新たな繋がりがまた拡がったこと。
延々と続く道ではありますが、このやり方以外に、落ち着いて世の中のことを考え、繋がりを 作っていく方法が今のところ見つかりません。
イベントが終了し、またの再会を約束して別れました。
監督や堀さんのような著名人、そしてイベント前に私らを掲載してくれた東京新聞さんなど、メジャーであってもその試みに賛同、協力してくれる人がいること、そして4年経って新しい繋がりができてきていること、そんなことを総合的に判断してみると、結果としては大成功だったなと感じています。
そして最後にもう一度、ご来場いただいた方ならびにご協力いただいた 方々に心より御礼を申し上げます。
また再会をめざし、未だに終わらぬ原発事故、そしてこれからの私たちの生き方について話し合う機会を、これからもまた設けていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。