先日、作家の落合恵子さんが 2011年3月から、ひと月に2回のペースで開催している、各界の知識人をお招きしての勉強会「Morning Study of Silent Spring」に参加しました。
先日は記念すべき50回目ということで、ミュージシャンであり昨年の参院選に出馬、大きなうねりを起こした三宅洋平氏がゲスト。
今までいろいろな人にお話は聞いていたものの、なかなかお会いする機会がなかったのでとても楽しみでした。
彼の街宣や講演を聴いたことがおありの方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、今回も彼はありのままの柔らかな立ち姿、人懐っこい笑顔、そして考えられた分かりやすいトークで会場に集まった多くの人を引き込んでいきました。
テーマは「脱原発のその先へ」。
彼はもうすでに「脱原発」という言葉自体が使い倒されて新鮮味を失っている、だからこそその先を話し合うフェーズにきているのだ、と今回のテーマにあえて「その先」と付けたと話していました。
政治のこと、エネルギーのこと、人々の意識、日本の軍事。
その問題点と解決の方向性を彼の経験に基づいたトークで、あっという間に時間がすぎて講演も終盤に差し掛かったころ、彼は「あ、これも言わなきゃ!私は改憲論者です。」といきなり言いました。
「?」会場の空気が一瞬びっくりした感じになりました。
しかし彼はその直後こういいました。
「私は憲法のゼロ条に『愛』を制定します。愛のない法律など、どんなに立派なことを言っても成立などしません。だから僕は改憲論者です。一番ムカつくやつを一番愛するんです。」
会場に笑顔と喜びの声、拍手が響き渡りました。
さすがに何百回ものライブをこなし、そして言葉を紡ぎ歌を作り続けてきたアーティストだなあ。
