第302回 「3年目のあの日」

追悼の夕べのチラシです。
追悼の夕べのチラシです。

来週、多くの人の人生を変えた3月11日がやってきます。

福島原発第一発電所の爆発事故により、家族で着の身着のまま避難、福島から神奈川に避難してきた方、約3000人。
一瞬にして生活を、故郷を奪われ、半ば放置され忘れ去られようとしている彼らが、そのあまりの不条理に対し、国と東電とを相手取って訴訟に立ちあがりました。それが「福島原発かながわ訴訟」です。
昨年12月から3回に分けて提訴が行われるのですが、その第3次提訴が3月10日(月)に行われます。

原告の一人、友人から紹介された富岡町の坂本さんとは、同い年でもあり、その誠実な人柄が好きで、それ以来仲良くさせてもらっています。
彼もご両親と別居しなければならなくなり、生活のために慣れない仕事をこちらで見つけながら、避難者のための組織「避難支援ネットかながわ」の代表としても奔走しています。

彼の置かれた状況は、私の想像を超えているとふとした時に思うのですが、私らにいつも「ありがとう」「すみません」と頭を下げながら動き回るその姿に、本当に頭が下がります。3年経ったいまも、事故の渦中にいる彼ら。
国と東電という巨大な力を相手に必死で戦うことを決めた彼らの現状を、少しでも知らせるお手伝いができればと思っています。

また、そんな彼らが呼びかけ人となり、3月10日の提訴後に開かれるイベント「3・10東日本大震災かながわ追悼の夕べ」を関内駅前の大通り公園で午後18:30~19:30のあいだ開催します。
キャンドルを持ちより、黙祷。その後ウクライナのバンドゥーラ奏者 カテリーナさんの歌とお話しをするというささやかな催しです。
カテリーナさんは奇しくもチェルノブイリがあり、先日大きな争いを経て未だ解決を見ていないウクライナ出身のアーティスト。

もしお時間のある方がいれば、ぜひお越しいただけたら幸いです。イベントの詳細はこちら

P.S.「福島原発かながわ訴訟原告団」の活動へのご協力ををお願いいたします。
原告団への支援は、①カンパ ②支援する会への参加 ③口頭弁論への参加(3月20日横浜地裁)の3つがあります。よろしくお願い致します。
詳しくはウェブサイトをご覧ください。「福島原発かながわ訴訟原告団」ウェブサイト

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