
確かカードのCMでしたよね。「○○○=Priceless(プライスレス)」というコピー。
カード会社にしてみれば賭けだったかと思いますし、ある意味ジョーク的で好きでもないのですが、広告として考えると、名コピーだと思います。
さておき、昨日私はまさに「プライスレス」な思いをしました。
佐渡に住む義母と、311後に知り合い、強い信頼関係で結ばれた友人一家から同時に大きな段ボールが届いたのです。
中を開けるとドカドカドカ!と野菜の山が。
義父が心をこめて育てている新米、自家製パンを作るための小麦粉、キズがあるけど自然パワー満載のりんご、蕎麦の実、なつめ、小松菜など。
千葉の友人からは、都内からも多数買いにくるといった朝市のかぼちゃ、きゃべつ、かぶ、そして友人のお母様が作られた、自家製の味噌など。
包んだ新聞紙やビニル袋にマジックで丁寧に「紅玉」とか「蕎麦の実(1カップ)」とか「なつめ」とか書かれてたり、味噌もラップでしっかりとパッキングされてたり。
義母にも普段何もしてあげられていないし、友人に至っては先日お邪魔した時にお昼をご馳走になり「本当においしいですね!」と素直な感想を申し上げただけ。
それなのに、私と妻を喜ばせようと、一生懸命に選んで、新聞紙で包み、注意書きを書き、段ボールに入れて運送屋を呼んで・・という一連の光景が目に浮かび、胸が熱くなりました。
これこそが本当の「プライスレス」であり「The Value of Life」なんだ。
私は若いころからおカネには縁がない、才能のない男ですが(笑)、あの震災以降最低限のおカネを稼ぐ以外はその適性はないものと割り切って、それ以外の「価値」を創造する生き方に本気でシフトしていきたい。
そして、私と妻がいただいたような「プライスレスな価値」」を、今度は私たちが他の人に提供できるような生き方を実践していけたら。
そんなふうに改めて思いました。
お義母さん、Kさん、ありがとうございました。大事にいただきますね。