花期花会

2019年11月27日第48回『地域イノベーター紹介-その15』

折込広告文化研究所の鍋島です。

前回に引き続き、我が関心事、地域をデザインしているイノベーターを紹介します。

へぇ~、こんな面白い人が、こんな素晴らしい人が、いるんだ~と軽く受け止めていただければ幸いです。

「地域イノベーター」シリーズその15

今回の地域イノベーターは、金髪のモヒカンにマジックで書かれたボロボロのたすきをかけ、茨城県つくば市で「勝手につくば大使」をしている26歳の若者、小村 政文(こむら まさふみ)さんです。

< 小村政文さん >

 

小村さん(以下は略してコムくん)は、なんで「勝手につくば大使」をしているのでしょうか?

私(鍋島)は、たまたま茨城新聞の記事を読んでコムくんを知り、なんか面白いことをしている若者がいるなぁと思い、Facebookで調べてみた。

そしたらコムくんがいて、即、友達の申請をして、同時にコムくんが発行している「ツクバ人間」が読みたいことを告げ、送ってくれるよう頼んだ。

そして11月1日に、横浜の新聞博物館ニュースパークで開催されている「地域の編集」ローカルメディア企画展に誘い、コムくんに初めて会った(後の写真は、その時の写真)。

コムくんの「勝手につくば大使」は、「つくば市の魅力を伝える活動」です。

コムくんはモヒカンがトレードマークで近所の小学生からはニワトリと呼ばれてしまう(笑)けれど、結構、真剣に考えています。

コムくん曰く「つくば市のことが大好きな自分は、あまりにもつくばが好きすぎるので、勝手につくばの魅力を発信している」そうです。

でも、コムくん、生まれ育ちは、つくば市ではありません。

コムくんが生まれたのは、北海道網走市です。

しかし、ほとんど生まれただけで、親の仕事の転勤で、全国各地を転々とし、幼稚園、小学校と各3校ずつ転校し、仲良くなった同級生とも出会い、別れ、また出会っては別れを繰り返してきました。

もう友達と別れるのは嫌だと両親に気持ちを伝え、選んだ道は、中高一貫校に通うこと。

そして埼玉県春日部市にある私立春日部共栄中学高等学校へ入学します。

しかし、住んでいるのは都内で、そこから6年間、学校に通っていました。

固定的な「友達」は得たけど、相変わらずコムくんには「地元」がありません。

そして筑波大学に入学します。

4年間、同じところに住み、大学に通う、「やっと地元が持てる」とコムくん、うれしくなりました。

コムくんの憧れは「住んでいる地域で、その地域の人と暮らしていく」ことでした。

コムくん、大学3年生になり、つくば市に定住することを決め(自分の地元を持つために)、日頃から考えていたことを、つくば在住の大学の先輩に相談しに行きます。

考えていたアイデアノートを先輩に見せたら、全てボツで、先輩から「お前は何がやりたいんだ?」と厳しく問われ、「自分の地元をもっと理解したいんです。そのための起業がしたい」と応えます。

だったら「勝手につくば大使って面白そうじゃない?」と先輩が言ってくれました。

そして、翌日から「勝手につくば大使」が始まりました。

 

< 勝手につくば大使の標語 >

< 勝手につくば大使の活動紹介 >

 

地元をもっと知るために「つくばの魅力を発信して生きていこう」とコムくんは思いました。

そして、行動を起こしてから2年が経ち、今では、、、

「記事読んだよ。面白かった。」

「こんな良いところもあるんだよ。頑張ってね。」

「あっ大使の人だ!うちにも来てよ。」

「応援してます。大使のおかげで、つくばがより好きになりました。」

「つくばで美味しいお店を教えてくれてありがとう。」

「うちを紹介してくれてありがとう。」

と、認知してくれる人が増えてきています。

コムくん、週2日のアルバイトをしながら、取材を続け、ブログも700件以上書いており、フリーペーパー「ツクバ人間」も来年(2020年)1月には第4号を発刊予定です。

 

< ツクバ人間 1号 ~ 3号 フリーペーパー >

 

一般的に地域づくりは、「ヨソモノ、ワカモノ、バカモノ」が上手に噛み合うと成功すると言われています。

ヨソモノは、他の地域からやってきた人、他の地域と比較して客観視できる人のこと。

ワカモノは、年の若い人だが、新しい感覚を持った人、次世代の継承者のこと。

バカモノは、他人がやらなさそうな突飛なことをやっちゃう人、熱く語り一人でも行動しちゃう人。

何も変わらないと思われている地域でも、この3者がドリルで穴を開け、新たな取り組みを行ったりすると、地域は変化することが多いと言われています。

まさに、コムくんは、自分の地元を持ちたいと熱く思い行動するバカモノでもあるし、ヨソモノでもあるし、今月の11月15日に26歳になったワカモノでもあります。

つくば市に定住するというコムくんの10年後、つくば市にどんな変化が起きたのかを検証したいものです。

同時に、同様に、全国いろんな地方のいろんな地域に、「勝手に〇〇〇大使」が誕生することを熱望しています。

 

< コムくんと新聞博物館で一緒に >

 

次回また、素晴らしい地域イノベーターをご紹介したいと思います。

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「鍋島」のプロフィール

鍋島裕俊(折込広告文化研究所 代表)

*1950年、佐賀県佐賀市に生まれる。

*1980年に朝日新聞社系の折込広告会社に営業で入り、その後、出版、マーケティング、社長室、メディア戦略を経て、無事に卒業(2015年)。

*折込広告全国大会の研修会・分科会や本会議での研修講師や基調講演の講師をプロデュースしている。これは業界への恩返しと考えてのサポート。

*研究テーマは、①折込広告の全般研究、②折込広告史の研究、③地域メディアの研究。

*お節介していることは、全国各地のまちづくり・地域づくりの当事者やそれを紹介するメディアの編集者たちを、勝手に紹介・繋いだりすること。

*2014年に「折込広告文化研究所」を設立。

*折込広告に関する執筆は、「商業界」「食品商業」「宣伝会議」「販促会議」「物価資料」など、過去に多々掲載された。

*印刷会社の“街おこし” 一般社団法人マーチング委員会の渉外部長。

*全日本印刷工業組合連合会(全印工連)CSR認定委員会の委員(前認定委員長)。

*その他、数店のお気に入り店舗(飲食店&本屋さん)の口コミ宣伝部長の名刺がある。

*オリケン・セミナーを定期的に主宰(達人シリーズ、著者シリーズ、今が旬シリーズ)。

*facebookでの発信は、多岐に渡る。

 

 

 

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執筆者

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鍋島 裕俊

(自称:折込広告研究所所長)

1950年、佐賀県佐賀市に生まれる。
1980年に朝日新聞社系の折込広告会社に営業で入り、その後、出版、マーケティングを経て、現在、メディアの方向性を考える戦略セクションに所属。
折込広告全国大会の分科会やセッションのプロデュースを担当(2000年の横浜大会、2008年の東京大会、2010年の東京大会)。
研究テーマは、(1)折込広告の全般研究、(2)折込広告史の研究、(3)新聞販売店のイノベーション研究など。特に新聞販売店のイノベーション研究は、2011年9月から早稲田大学ソーシャルアントレプレナー研究会で新規講座を開催。
折込広告に関する過去の著作は、「商業界」「食品商業」「宣伝会議」「販促会議」「物価資料」などに掲載。

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