花期花会

2019年10月03日第45回『地域イノベーター紹介-その12』

折込広告文化研究所の鍋島です。

前回に引き続き、我が関心事、地域をデザインしているイノベーターを紹介します。

へぇ~、こんな面白い人が、こんな素晴らしい人が、いるんだ~と軽く受け止めていただければ幸いです。

「地域イノベーター」シリーズその12

今回の地域イノベーターは、秋田県と香川県で古民家を利用した新ビジネス「share village(シェアビレッジ)」を展開するシェアビレッジ村長の武田 昌大(たけだ まさひろ)さんです。

< 武田昌大さん>

武田さんは今から4年前、30歳の時に、古民家を利用した新ビジネス「シェアビレッジ」をスタートします。

武田さんが生まれ育ったのは秋田県です。

武田さん、今では秋田県を愛し盛り立てる活動をしていますが、それは一度、秋田から離れて大学生活や都会で仕事をしたことを経たからです。

生まれ育った18年間暮らした町には、面白いものが何もない。

映画館も、ゲームセンターも、マックもない(笑)。そこから脱出するためには、都会の大学に行くしかない(笑)。しかし、一度、外に出て、外から改めて秋田県の事を視ると、米は美味いし多くの魅力あるものがあることがわかりました。

武田さん、秋田県の魅力を多くの人に伝えていく仕事を考えました。

大勢の人を秋田に呼び寄せるには、人が集まる拠点が必要だと考えました。

そう考えていた矢先、紹介してもらったのが、秋田県南秋田郡五城目町にある築135年の古民家でした。

その古民家に足を踏み入れ、古民家に入るのは初めてだったのに「懐かしい」と感じた武田さん、その古民家の魅力の虜になります。

取り壊される運命の古民家を守るには、どうしたら良いか?

新しい形のコミュニティを生み出そう、それで古民家を守ろうと考え始めたのでした。

武田さん、古民家を中心とした理想のコミュニティについて想像を膨らませました。

足を踏み入れた瞬間に湧いた懐かしい気分、それは田舎のおじいちゃんやおばあちゃんに会いに行く感覚。

それを膨らませての光景、人々が集う様子が「村」のように思えました。

古民家を「村」、集まる人を「村民」、シェアビレッジのアイデアの核が浮かびました。

一気に世界観が広がります。

村民が村に払うものは会費じゃなくて「年貢」だね。

「寄り合い」という村民だけの飲み会もありだね。

村に帰るのは「里帰り」だ。

みんなが集まって年に一度の音楽フェスは「一揆」で、みんなで歌うのは「村歌(ソング)」。

イメージを企画書にまとめて、古民家の所有者にプレゼンしたら同意を得ました。

プレゼンに立ち会った地元の若者は、現在のシェアビレッジ運営メンバー。

問題は運営資金。

共感を求めてクラウドファンディングを実施しました。

「年貢を納めて村民に?! シェアビレッジ村、村民1000人募集」というプロジェクト。

目標金額は100万円の予定だったが、32時間で617万円も集まり達成した。

現在の会員数は全国に約2000人。

その後、秋田県以外の同様の新たな「村」を作ろうと、やはりクラウドファンディングで二つ目の「村」を香川県仁尾町に作りました。

ここも実に素晴らしい場所で、特に日本のウユニ湖と呼ばれる「父母ヶ浜」は文字通り絶景。

< シェアビレッジの写真 >

 

最終的にシェアビレッジは12拠点をオープンする予定です。

毎月異なる村に暮らして1年を過ごす。

多拠点で旅するように暮らす。

そんな新しい生活スタイルを送る人が出てきても面白いだろう。

シェアビレッジの村民にとって、日本全体がひとつの大きな「村」と感じてほしい、と武田さんは、話しています。

「年貢を納めて村民になろう」

年貢と呼ばれる年会費は3000円で、納めれば誰でも「村民」登録できます。

私(鍋島)も村民になるつもり(笑)。

https://sharevillage.jp/

武田さんは、シェアビレッジ以外にも面白いことをしています。

農業する若者たちと「トラクターに乗る男前たち」=「トラ男」で、秋田の若手農家集団トラ男の代表であり、農家が選べる厳選米の産直サイトやごはんのお供とお米が毎月届く定期便も運営しています。

日本橋では「おむすびやANDON」を展開中。

https://andon.shop/

聴いていて、楽しく面白い武田さんの活動内容、これからも注目!注目!です。

< おむすびやANDONの写真 >

次回また、素晴らしい地域イノベーターをご紹介したいと思います。

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「鍋島」のプロフィール

鍋島裕俊(折込広告文化研究所 代表)

*1950年、佐賀県佐賀市に生まれる。

*1980年に朝日新聞社系の折込広告会社に営業で入り、その後、出版、マーケティング、社長室、メディア戦略を経て、無事に卒業(2015年)。

*折込広告全国大会の研修会・分科会や本会議での研修講師や基調講演の講師をプロデュースしている。これは業界への恩返しと考えてのサポート。

*研究テーマは、①折込広告の全般研究、②折込広告史の研究、③地域メディアの研究。

*お節介していることは、全国各地のまちづくり・地域づくりの当事者やそれを紹介するメディアの編集者たちを、勝手に紹介・繋いだりすること。

*2014年に「折込広告文化研究所」を設立。

*折込広告に関する執筆は、「商業界」「食品商業」「宣伝会議」「販促会議」「物価資料」など、過去に多々掲載された。

*印刷会社の“街おこし” 一般社団法人マーチング委員会の渉外部長。

*全日本印刷工業組合連合会(全印工連)CSR認定委員会の委員(前認定委員長)。

*その他、数店のお気に入り店舗(飲食店&本屋さん)の口コミ宣伝部長の名刺がある。

*オリケン・セミナーを定期的に主宰(達人シリーズ、著者シリーズ、今が旬シリーズ)。

*facebookでの発信は、多岐に渡る。

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執筆者

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鍋島 裕俊

(自称:折込広告研究所所長)

1950年、佐賀県佐賀市に生まれる。
1980年に朝日新聞社系の折込広告会社に営業で入り、その後、出版、マーケティングを経て、現在、メディアの方向性を考える戦略セクションに所属。
折込広告全国大会の分科会やセッションのプロデュースを担当(2000年の横浜大会、2008年の東京大会、2010年の東京大会)。
研究テーマは、(1)折込広告の全般研究、(2)折込広告史の研究、(3)新聞販売店のイノベーション研究など。特に新聞販売店のイノベーション研究は、2011年9月から早稲田大学ソーシャルアントレプレナー研究会で新規講座を開催。
折込広告に関する過去の著作は、「商業界」「食品商業」「宣伝会議」「販促会議」「物価資料」などに掲載。

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