▽アサヒファンコミュニティ http://www.beach.jp/community/ASAHIBEER/index
圧倒的な書き込み数には目を見張るものがある。
またライトな感覚の書き込み内容は今風の「つながり方」とも言えるのかもしれない。
このコミュニティに多くの人が集っているのは事実であるが、一般的なコメント数と企業や商品に対する想いを感じるコメント数との差異に、「ファン」の有り様とそれを運営する企業の成果について考えさせられた稀有なコンテンツであった。

- 現在増え続けている「ファン」をテーマにしたサイトやFacebookをとりあげ、「ファンサイト」的視点で勝手に分析・評価してゆくこの「友言寄席」。 第10回目はアサヒビールのファンコミュニティです。2015年の1月から始まったみたいですね。 作り方はハーゲンダッツと同じ会社の仕組みを使っているものですね。構造も同じ、掲示板、イベント、写真というフォーマットも一緒。すごくシンプルですね。アルバム以外に写真がほとんど出てこない。

- これってどう見ればいいのかなぁ。ファンコミュニティを作るしかないから、こういう既存のもので対応しようってことかな。担当者の発想ってどのへんにあるんだろう。うちでもやってみるか、みたいな?ファンってキーワードもいろいろ言ってるし。

- 熱を感じられないってことですかね。 書き込みがこれだけ多いのは珍しいですね。運営会社のサポートがすごいのかなと疑ってしまいました。

- 確かにそういうところにまかせて、上に報告できる盛り上がりをつくるのはあるかもね。でもなんですかね、ファンのはしゃぎ具合は、酔っぱらってる?みたいな感じはいいなと思いますけど。

- いろいろ投稿はありますけど、例えば病気になられた方にたいして、応援とか退院よかったね!みたいなコミュニケーションもみられるし、メーカー側からの「どんなお酒を飲みますか」というテーマへの書き込みも8000件くらいきています。

- 文章見るとサクラっぽくないですね。自然で、楽しんでくれている感じがする。会員はどういうルートで集まってきているんですか?

- アサヒのホームページとメルマガで紹介していますね。プレゼントが充実しているので、そこと連動して募集のアプローチができているかもしれません。モニター募集も多いです。

- でもすごいですよね、20分前、30分前、がんがんコメント入ってますね。

- こんな盛りあがるかな…。作りは普通なのに。

- 10くらいで止まっているスレッドも山のようにあるんですけどね。ひとつ気がついたのは、何人かのイメージリーダーみたいな方がいて、その人が入ってきたスレッドを盛りあげています。

- コンシェルジュっぽいメーカーの人もいるけど、スレッドには出てきてないね。

- アサヒキャットさんっていう、いつもネコ語で書いているこの人が入ってくると、雰囲気が和んで他の人たちも書き込みするようになっていますね。

- そうか、これ拍手はいいね!みたいなものか。 書いている内容は20〜40代っぽい感じがするけれど、投稿している方のリテラシーはそんなに高くない、ミクシィとかネットに少し慣れたくらいの中高年層中心って感じがする。 ペンネームにしてもライトで軽い感じですが、トッポジージョっていうペンネームもあるし。文章だけでは年齢なんかわからないですね。

- Twitter感覚で、ライトにきちんと書かなくてもいいほうが書き込むハードルが下がって盛りあがるかもしれませんね。 アサヒビールのコミュニティならこういう感じもありなのかもしれませんね。オジサンでも福山に憧れて盛りあがろうぜ!みたいな。

- 社風もあるかもね。昔仕事したときの出迎えの時ずらーっと並んで待っているのね(笑)。キリンだと座っていて、最初から話しをする設定な感じなんだけど。同じビールなのに全然違うんだよね(笑)。

- 動物的勘をアサヒには感じます。

- 体育会系な感じがしますよね、アメフトみたいな。

- スーパードライとかの1ブランドの世界観で作ってないから、こういうサイトになるのはちょっとわかるかな。でもよりどころがないんですよね。このコンシェルジュの麦ちゃんもアサヒっぽくない。

- 全然真剣な感じはないけど、それがいいのかもしれない。

- タイムライン的な感じですよね、掲示板がタイムライン化している。話題がいったりきたりするし、話題も良くかわって、やりとりを遊んでいる感じがします。

- 人が固定化していないのがすごい。

- 担当者とかエージェンシーはつまらないかも。でも、コミュニティ作りには何もしない方がいいのかも。

- 結局もともとのパイがむちゃくちゃあるから、これが成立するんだろうな。

- 置いてたら勝手に盛りあがる。企業側も人手はいらないし、お金かからない。

- 勝手にやってろって感じですよね。アサヒ好きの人ってものすごい数がいるなかで、この規模感は妥当なのかもな。

- 焼酎とかウイスキーの話題もありますね。

- ビールだと掲示板で話しをするには間が持たない気がするんですよね。焼酎とかウイスキーとか時間かけて飲むものの方があっている気がするな。

- 掲示板が活況な感じはわかるんだけどね。ただ、ちょっと本当にファンなのかなって感じはある。ある種ただの時間つぶしというか、どうでもいいというか。パチンコ屋に行く感じ。ファンコミュニティと呼べるのかどうか。企業から見たときの数字的には問題ないんだろうけど、本当にそれでいいのかなって考えさせられる。

- ビールの自動販売機に人が集まっている感じ。でも本当は、ビールを出すお店で、ビールを出す人に対する尊敬みたいなのがファンコミュニティには大事な気がする。

- すごいライトになっている気がします。

- LINEに近いのかもしれないですね、このつながりって。知り合いの知り合いの知り合いみたいな。そういうライトな会話。

- 会社としてはどうぞ勝手に盛りあがってくださいみたいな。

- サラリーマン的なところはすごく感じる。このライトな感じもひとつの正解かもしれませんね。これがマジョリティーで僕らみたいなスタンスがマイノリティなのかもしれないし。

- 今思いついたんですけど、今の人たちがどんなことを考えているのか、情報収集のためにこれを運営しているって視点はあるでしょうかね?

- それすらもわからないような声ばかりな気がするけど。空騒ぎというか。ただ、盛りあがってる感はすごいから、よくわからないけどなあ。

- 今風のマジョリティー…ここの住人にはならないけど、ディスらない心地よい2ちゃんねるみたいな感じで使う感じはわからなくもないかも。

- 今、人が来て活性化するのはこういう感じなのかも…。
全員:
寄席一同
2.5枚「達成する目的意識をどこに置くかで変わってくるけど、よくわからない」 3枚「規定課題は出来ていると思う。いい感じで放っておいているが、もう一歩踏み込んでないのが物足りない」 2.5枚「企業人としては5枚。個人としてはやりたくないので0枚」 3.5枚「活性化している数字上の結果は素晴らしいが、自分が関わったとは言いたくないかな」
<結論:座布団2.9枚>
