旬のエッセンス

2021年02月25日第25回『孤独のグルメも楽しくなる』

 

 

先日お外ランチを楽しみました。

数か所の用事を済ませながら、歩きで(車を持たない私は常に徒歩移動です)次の先へ向かう途中発見したスペイン料理のお店。

その日は、いつもと違うルートを歩いていて(歩きながら通過するお店や建物偵察しながら歩くのが好き。

時には店内の雰囲気を想像したり、通リによって出会う店も様々なので、車を持たない良さを存分に発揮しながら常に「好奇心」のアンテナを張り巡らせ、私はゆっくりと歩きます。

そして季節毎に変わる辺りの景色を楽しみながら、夏は小さな路地を、冬は少し大きめな路地を(除雪がしっかりとされている大きな路地は、やっぱり歩きやすいのです)テクテクと歩きます。

ちょっと見慣れないお店のロゴだけど…異国の香りがする。

何屋さんかな?

一度通り過ぎたものの、、何だか気になり、引き返し店内の様子を覗き込みました。

椅子とテーブルが置いてある。

壁に飾ってある絵に何だかワクワクな気持ちが込み上げてくるなぁ~。

飲食店?と思いながら見渡したら、あらっ!スペインの国旗が!

同時にドアの前の張り紙が目に飛び込んできました。

「元気にランチ営業中」

よし!積極的にドアをあけて「こんにちは~!」店内はポカポカで眼鏡が曇ります。

テーブルごと飛沫感染防止用シートで覆われていて、個室気分ですね~

辺りを見回したら私一人。

これは何て贅沢なランチを楽しめるんだろうと同時に、一組の私だけの為にランチを拵えてもらうのが申し訳ない気持ちにもなります。(営業しているからには、一組だとしても来店者がある事は嬉しいのかも知れませんよね。と前向きに捉えて楽しむ事にしました)

ランチメニューは、パスタ、日替わり、スペインのサンドイッチセット等々スペインの雰囲気を味わいたいので、Montados(モンタドス)サンドイッチをオーダーしました。

オーダーを取りに来てくれたご婦人は、流暢な日本語でしたがスペイン人かな?厨房からかすかに聞こえてくるスペイン語を聞いていたら、海外でランチをしている雰囲気を感じ、ツーリスト気分に浸っている私がいます。

ポカポカと温かい店内。

大きな画面に映る海外の映像と音楽。

カジュアルだけど、温かみがある空気でした。

ふとイタリアを独り旅していた頃の食事シーンを思い出しました。

シチリアを独り旅中に歩きながら見つけたお店入店時に「ひとりですけどいいですか?」と毎度毎度お決まりのセリフを投げかけながら入店してました。

シチリアのお店の店員さんの粋な言葉は、今でも忘れない私の旅の楽しい思い出です。

「一人ですけどいいですか?」

「もちろん大丈夫ですよ!僕たちがいるじゃない」と笑顔で返す陽気なセリフ。

うんそうね!一人だけどきっと楽しいわね!って気分にさせてくれた彼らの粋な言葉のキャッチボールは、私を陽気な気分にさせてくれました。

料理を運んできてくれてから、少し食べ始めると定期的にやってくる「僕たちがいるじゃないか」のうちの一人の彼。

「どうだい?料理は。ワインはどうだい?楽しいかい?」

私が退屈しないよう、ふら~っと来て話かけてくれる僕たちのうちの一人の彼。

帰り際に、僕たち二人揃ってお見送りしてもらいました。

楽しいシチリアご飯の思い出です。

回想していたら、スペイン料理のランチが運ばれてきました。

ワンプレートの中に鮮やかに盛り付けられたご馳走をひとつひとつ丁寧に説明する言葉も、海外の日本語でちょっぴり嬉しい。

やや厚切りのバケットパンを軽くトーストしたもの3種類。

全て具材が違います。

スペイン風オムレツ(出来立てだったようで熱々でした)は、ジャガイモ入り。

トマトに生ハム、黒オリーブの実。トマトにクリーミーっぽい大判の薄いチーズ。

ミニサラダと表記してましたが、ボニューム満点のサラダが添えてありました。

ん~これに合う飲み物で楽しみたいな。

マダムに、「スペインでは、これにどんな飲み物を楽しみますか?」

「ワインと言ってくれ~っ。」と心の中で呟く私。

「そうね~ビールでもいいし、赤ワインで食べたりしますねえ~」

「飲みますか?」ニコリとマダムが嬉しそうに微笑み、「はい!ぜひお奨めの赤でお願いします。」

料理と飲み物のペアリングは食事を楽しむ為には、やっぱりこだわりたい派です。

日常的にお外ご飯を楽しむ事も出来ないですし、ここで食事をして良かったなって気持ちになる為、最大限にその時間を楽しみたいのです。

ランチとワインを楽しんでいると、マダムがやってきました。

「サンドイッチどうですか?ワイン美味しいですか?」

やっぱり尋ねてくれるのね!嬉しい!マダム聞いてくれて有難う。

出来立ての厚焼きのオムレツは、本場では食べた事ないですが、お母さんが作ってくれたような飽きのこない味で美味しくて、ワインが進みました。

マダムは、「そのチーズはどうですか?最近私のお気に入りなの。」私が「美味しいですよ~」と答えると、「まあ良かった!ごゆっくり楽しで下さいね。」と言い、厨房へ戻り、食事が食べ終えるまでそっと私を見守ってくれてました。

「一人でも寂しくないよ。僕たちが居るじゃないか!」

孤独のグルメを楽しむ時間の中で少しだけお店の方との、会話のキャッチボールを楽しむ事が大好きです。

会計時に、メニュー表についてたスペイン地図を片手にマダムに尋ねてみました。「どこが故郷ですか?」

バレンシア方面にある島のご出身だそうです。

次回は郷土料理でもあるパエリアを是非楽しんでみたいな!

今はまだ自由に海外を行き来出来ないけれど地元でも、スペインの雰囲気を味わえるお店が発見出来てちょっと嬉しいランチ日和でした。

雪景色を楽しめるのも残り1か月。

3月は、徐々に気温も上がり雪融けが進み外歩きが楽しくなる季節がもう直ぐやってきます。

防寒用のコートを脱いで、軽々とした春仕様の上着で早くお出かけしたものです。

 

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執筆者

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高橋 やすこ

イタリアおもてなし家庭料理、ベジフルマイスター。
北海道松前町出身。
ネット販売ショップ『メルカートオッティモ』を展開。
農と食の2本柱で、イタリア料理全般のレシピ提案、メニュー開発、企業外部講師、ワインと食をテーマにした商品開発。

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