食とロック

2016年01月16日第26回 ともだちマルシェ。ラブ&ピース。

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僕は食のマーケティング会社「食のぐるり」を経営しています。クライアントのマーケティングプランやコンテンツ制作など受託事業がメインですが、その傍ら自主企画運営で食のイベントや活動を行っています。昨年は時間も労力も無く、一度きりしか食の自前イベントが出来ませんでしたが、今年は正月から代官山でマルシェを開催出来ました。しかも、このマルシェ僕にとっては一生の宝物になるかもしれないマルシェでした。

マルシェをやるきっかけになったのは四の橋にある大好きなイタリアンが隣にカフェをオープンしたので、行ってみようと素敵な友人某有名料理出版社に勤めるS女史と昨年末出かけた時の事でした。平日だというのに、二人で昼からスパークリングを数杯飲み、美味いミートボールを頂いているとき、気分よくなって僕の口からポロッと本音が「ぜひ近いうちに一緒にイベントをやってみたい。」するとすかさず「やろう、やろう、やりましょう!」間髪入れず返答が。「どれくらいの規模?」「100名くらい」「じゃあ、私テノハがいいと思う。代官山にあるの。」「テノハ?」僕はそのときまだテノハの存在を知りませんでした。「来週行ってみよう。」僕らは翌週代官山にある東急が力を入れているまさに今風のコワーキングなスペースTENOHA代官山へ行きました。

S女史は仕事で繋がるテノハの企画会社と話をつけてくれて、4名程で顔合わせ。紆余曲折はありましたが、マルシェをやってみようということに話はすすみました。マルシェを僕が自社で企画運営するのは実は今回が初めて、TENOHA代官山も初めて。「どうしよう?どんな内容にしよう?」S女史と僕は何度も打ち合わせしました。どんなアプローチでいくか本気で悩みましたが、心の友S女史とスタートした今回の企画、ビジネス色だけのつまらないものにしたくない意思が強くありました。「ここはスッピンの自分で、気のおけない仲間とだけでやろう。今まで色々と助けてくれた恩返しも含めて、仲間が前に立ち、僕は裏方に徹し」と思いました。

農家は普通マルシェだと複数の農家が集ります。だけど、僕が一番好きでお互いに応援し合っている農家Mさんだけでやってみたい。渥美半島からぜひ来てもらおうと。日本一ファンの多い農家さんなので、おいそれとは来てもらえないかもしれないけど、絶対に彼しかいない。そしてマルシェと同時にM農家の美味しい野菜を使ったランチバルも開催しよう。そこには昨年一番お世話になったK料理家先生。K先生は野菜料理の達人。昼間の野菜バルがいい。最高の野菜料理にドンピシャのワインを合わせたい。僕が一番信頼し、「申年は大型のイベントを一緒にやろう!」と飲み合ったYソムリエ。野菜と料理とワインが揃ったら、あとは強力なお客さまとのコミュニケーターが必要。いつもイベントをヘルプしてくれながらも学業をがんばっているN学生くん。就職おめでとう!!そして、僕のイベントには必要不可欠のおふたり。世田谷のマダムリーダーSさんと僕の家内。彼女たちが居なくては何も始まらない。そして、食に必要なのはロック。マルシェだけど音楽は必須。インディーズシーンの雄、アコギロックシンガーのTくん。食とロック。皆のプレイを映画の様に撮影し、TENOHA代官山での一日の事実を更にビューティフルに映像化してくれるKカメラマン。そしてマルシェ情報をチャーミングに盛り上げてくれるのは、このマルシェを僕と一緒にスタートしてくれたS女史。ウエッブに素敵な記事が展開される。最高に嬉しくて楽しい布陣。

マルシェを彩るプレイヤーも出そろい、シナリオも出来上がり、後は当日。1月の三連休の最終日。TENOHA代官山、休日は約1000名のお客さまで賑わうと聞いていたけど、さすがに寒い祝日なのか客の出足は鈍く、あまりに大量に持ち込まれた野菜と、野菜バル用の料理の山が全く無くなって行かない事態に本気でどうしようと・・。しかし、心配も杞憂に、徐々に客足も増え16時閉店予定の30分程前にはマルシェの野菜も野菜バルプレート限定100食もワインも完売と大盛況大成功で幕を閉じることが出来ました。

今回のマルシェはコンセプトを「ポストマルシェ」これからのマルシェを考えるとしていました。でも、これは表向き。僕の中でのコンセプトは「ともだちマルシェ」。マルシェのために集ってくれたプレイヤーやスタッフは一人一人その道のプロフェッショナル。しかも特A級。だけどともだち。「ともだち」としてのフレンドリーで温まる気持ちを感じながら、みんなで一体になってマルシェを楽しんだ。まさに「ともだちマルシェ」。お越し下さったお客さまにもその温感は伝わったのでは?と思います。まるで農地にいるかのようなフレンドリーなマルシェ。まるでお家の食卓で食べているかの様な心が通う野菜バル。農地と食卓が織りなす心の襞。代官山に出来た一日だけのマルシェとバル「ともだちマルシェ」。

今回のマルシェをスタートするきっかけになった思い出の四の橋のイタリアンでS女史とは「ともだちマルシェ反省会」を近々しようねと言っています。

新年からこんな素敵なマルシェが出来るなんて。プロフェッショナルな「ともだち」に感謝!皆でいい年の幕開けが出来ました。食卓ゴトの素敵さ楽しさが広がっていく一年でありますように。ラブ&ピースな食卓ゴト。小さな世界平和かもしれません。

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執筆者

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高原 純一

産業能率大学 経営学部 教授
食のぐるり株式会社 代表取締役
ファンサイト有限会社 取締役

1961年5月生まれ。岡山県出身。
中・高と陸上競技、ロック、ブルースに明け暮れ。大学(同志社大工学部)でパンク、レゲエに出会う。
広告の面白さに魅かれ広告会社(大広)に入社、同時にワールドミュージックに浸る。
マーケティングに心掴まれ転職(マッキャンエリクソン)。
神戸で某食品会社のマーケティングセンターを立ち上げ、同時に食の持つ奥深さ、面白さを実感。
そして、会社員を辞め独立。食を取り巻くぐるりの面白さにやられたそのままの気持ちで、食のぐるり株式会社という食卓ゴトをマーケティングする会社をつくる。
ファンサイト川村社長との劇的な出会いとおもしろい仕事そして夜を通した素敵なご縁故で、ファンサイト取締役としてファンサイト盛り上げ役のひとりとして活動中。
好きなことは「食とロック」。

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