ファンサイト通信

2021年06月10日第911号『気づきの日』

【赤十字】

先日、定期検査の結果を聞くため横浜市立大学附属病院へ行った。
結果は、まずまず問題ないとのことでホッと胸をなでおろした。

65歳の時、倅から老齢に向かっていくのだからと、全身のMRI検査を勧められ病院も紹介された。
こうして、全身を輪切り状態で透視し調べた。
検査後、病院長から膵臓に気泡のようなものが2つあることがわかったと告げられた。
そして、念のため大きな病院で診てもらうよう強く助言された。

自宅に戻り、逸る気持ちを抑えながらPCで「膵臓がん」と検索してみた。
他の癌に比べ発見されにくく、治療も相当に厄介な代物であることや、その生存率が圧倒的に低いことなど暗澹たる内容が書かれていた。
どうしたものかと、もやもやした気分でいたが、瞬く間に1ヵ月ほど経った。

あれこれと考えても埒が明かない。
具体的に行動するしかないと、まずは妻の友人で医師のSさんに紹介状を書いてもらい、自宅から一番近い基幹病院である横浜市立大学附属病院で精密検査をすることにした。
大人になってから、これまで幸いにもこれといった怪我も大きな病気もしたことがなく、したがって大病院とも縁がなかった。
病院にいって直ぐに検査してもらえるわけでなはないことが分かり、まずは検査をしてもらうための予約をし、指定された日に再度行くことになった。
指定された日、担当医とはじめて会い、血液検査やMRIなど検査方法とその内容を知らされた。
そして、一週間後その結果を伺うという流れになった。

結果として、気泡は悪性のものではないが、経過観察が必要とのことで、その期間も5年は診たいと告げらた。
こうして定期的に6月にはMRIを受け、12月にはカメラを挿入し胃から膵臓まで検査するということになった。

この検査も、今年で5年目。
担当医から経過観察5年目であり、これまでの検査結果としては良好であると言われた。
そして、今後も続けるかどうかの打診もされた。
即座に、これからも定期的な検診をお願いしたいと応えた。

これまでも脳腫瘍を病んだ弟や、事故の被害を受けた友人など、生と死の間で、この世に踏みとどまった時間、生きていることへの感謝や大切さについて、その言葉や行動の節々に感じることが多々あった。

僕たちは誰もが逃れられない死なのに、ともすれば生きていることも生かされていることも、つい当たり前の権利のように振る舞っている。
ほんの僅かな狂いで、生きていること自体が危ういことだということも忘れて・・・。
してみれば、いまこうして生きていることは奇跡なのかもしれない。
だからせめて、年に2回の定期検査日は、生きていることを大切に想い、感謝の心を持ちつつ気づきの日にしたい。

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執筆者

川村隆一

川村 隆一

ファンサイト有限会社
代表取締役

1952年1月生まれ。
日本大学芸術学部卒業。
日活株式会社、日本工学院専門学校映像デザイン美術科(現)グラフィックデザイン科専任教師、株式会社Cカンパニー、株式会社ナガセ等を経て、ファンサイト有限会社を設立。
資生堂・イオングループ・キリンビール・マツダ等の企業コミュニケーション/広報活動のためのディレクションとプランニングを手がけてきた。

【書籍】「企業ファンサイト入門」日刊工業新聞社刊 2006年
【賞】経団連海外広報センター最優秀デザイン賞(横浜銀行アニュアルレポート)

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